イギリスポンドのお話 第一幕

いや~ イギリスにはポンド (£) と言うとても強い通貨があります。
と、言うか、“ありました。” と書いた方が正解かな ? (苦笑) 。

100年に一度と言われる世界不況の中、ストロングポンドと言われて来たこの通貨にも
陰りが見え始め、昨年の今頃は1ポンド=240円前後で安定していたのに、
今年の1月21日には119円にまで急落してしまいまいた。

(通貨が120円以上も急落するなんて、恐ろしい事です。)

実際、イギリスの景気はお世辞にも良いモノではないらしく、
僕の取引先のイギリス人も 『物が売れない』 となげいていました。
ただ、景気が悪いだけでは、こんなに通貨が暴落しません。

この暴落を起こした大きな要因に、世界的に有名な投資家の 『ジム・ロジャース氏』 が、
『言いたくないが、イギリスは終わった。イギリスにはもう投資しない。持っているポンドはすべて売却した。』
公に発表した事に端を発し、世界中がポンドを売りに出したからだ。

そう、“イギリスまでがイギリスを売り始めた” のだ・・・ (苦笑)。
で、前出のとおり、“まばたきする間” に119円にまで急落した訳・・・

ただ、円高で利益が減っている業種の方には申し訳ないのですが、
僕らのような輸入を生業にしている者にとっては、朗報ではありました。
広島で小さな小さなお店をやっている僕にとって、
海外送金時の1円の違いが、大きく影響したりするからです。


と言うのも、実は昨年夏頃よりイギリスからコンテナで荷物を運ぶべく、
その手段やタイミングを見計らっていたのです。

もっとも、コンテナに入れる為の10台近いスクーターや趣味で買ったアレックスモールトン等の支払いは
すでに1ポンド=250円くらいの時に済ませていたので、
それほど散財する必要もなかったのですが、昨年は狂ったようにガソリン (原油) が高騰し、
ことごとく物流コストが値上がりした為、確か、昨年の9月頃 (サブプライム問題の少し前) に
イギリスから日本までのコンテナの見積もりを出してもらったトコ、2200ポンド程の請求が来ました。

単純計算で2200ポンドを少し安め目の230円で計算しても 2200£ x 230yen = 506,000円になります。
さらに国際銀行振込みの場合、1ポンド当たり5円位加算されるし、金融機関への振込手数料や、
日本に到着してからも、通関費用と税金が発生するので、少なく見積もっても、
プラス300,000円位は用意しておかないとイケない・・・
となると、コンテナ輸送費に800,000円以上はかかる計算になります。

はぁ~ (ため息) 『今の日本の景気状況じゃ ちょっと厳しいなぁ~』 と思い、もう少し荷物を買い足しながら、
日本へコンテナを送るタイミングを見ていたトコだったのです。

ソコへ前出の 『ジム・ロジャース氏』 の一言でポンドが119円に急落したモンだから、
『これ以上のチャンスはない!』 って思い、イギリスの取引先へ
『今すぐコンテナを出したい。』 『それに追加で買ったパーツ類の支払いも済ませたい。』
『見積もりを送ってくれれば、明日、振込ます。』 って、超ワガママな (笑) Eメールを送りました。


そりゃ~ 当然でしょ、119円の時に2200ポンドを送金したら、2200£ x 119yen = 261,800円ですよ~
先の230円で計算した時に比べ、244,200円もお得なのですから、
この時期を逃すと、孫の代まで笑われる・・・(←ちょっと言いすぎかな ? 笑)。

おっとっと、話が長くなりそうなので、このヨタ話の続きはまた明日に・・・

で、今日の1曲はイギリス繋がりと言えば、このバンドしかないでしょう。
1995年リリース、『OASIS』 初のUKナンバー1ソング 『Some Might Say』 をご覧頂こうと思います。

思い起こせばこの年 (1995年)、労働党のブレア政権が完全に出来上がる少し前の事・・・
僕は夏に一ヶ月近くイギリスで過ごしました。
その時もイギリスは景気が悪く、一時期、1ポンドが129円くらいにまで落ちた記憶がありますが、
『OASIS』 をはじめ、ブリットポップの台頭と共にイギリス経済が復活して行ったのは、皆さんもご承知のとおり。

当時ブレアも 『今、イギリスはビートルズ以来、久しぶりにポッポス (音楽) を輸出している。』って、
音楽と共にイギリス経済が上向いて行く事を表現していましたね。


この 『Some Might Say』 は当時、強いイギリスを再建させる発端となったナンバーと言っても
過言ではないでしょうね。

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さて、さて、ドラムのヨタ話も少々お話しましょう・・・
今日もラディックのハードウェアが3点届きました。
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[ビスタライトのドレスアップ用 (←バイク屋的な表現) のバスドラムフープです。
メイプルウッドにレッドスケルトンのラインが入ったステージ映えする仕様です。
結構、高かったので値段はヒミツ・・・]
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[1965年型のラディック純正のタムホルダーです。コレは4,800円とお手頃価格でした。]
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[ラディック・ビスタライトの純正3点止めマフラーアッセンです。コレはもの凄くレア品で、
当時のオリジナルが美品で出る事はないです。コレももの凄く高かったので、値段はヒミツ・・・(笑)]

実際、まだまだ円高傾向なので、どんどん海外からドラムのハードウェアを買ってしまう今日この頃ですが、
ポンド同様、僕のお小遣いも破綻寸前です・・・ (苦笑) 。
ではでは・・・

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