9月ですね。

いや～　今日から9月ですね。
2007年の9月に『海の家』を開設したので、いよいよ島暮らしも12年目に入ります。

時間が経つのは “あっ!"　と言う間ですね。

『海の家』を開設した時は独身でしたし、
結婚する気など全くなく、稼いだお金は全部使っていたので、
子育てや家庭を作る事なんて1ミリも考えた事はありませんでした。

なのに不思議ですね・・・
2009年にそれまで付き合っていた彼女とひょんな事から (←出来ちゃった婚)
結婚する事になりました。

まぁ、結婚と言っても僕が思っていたほど、簡単なモノではありませんでした。

と、言うのも僕は自営業という事で多少お金のゆとりがあったので、
車を7台持っていました。それに仕事の関係もあるのですが、
VESPAやLAMBRETTAのコレクションを確か17台所有していました。

これらのスクーターは全て『スクーターズ・カフェ』に展示していたので、
来店された事がある方はご覧になったかと思います。

他にもムダとも言える賃貸マンションや膨大なレコードコレクション、
それにビンテージの洋服等、個人的な借金はないモノの、
そんなに貯蓄をしている訳でもありませんでした。

それに、頻繁に海外に行ったり、色々な女の子と遊んでいた事もあり、
当時、彼女だった奥さんは、僕とは結婚せず、
シングルマザーで子供を育てると言い出したのです。

僕はこの言葉には驚愕しました・・・
子供はいるけど父親はいらないという決断ですよね。

しかも奥さんのご両親も
『あの子は (←僕の事) 自由に生きているので、結婚しなくてもいいんじゃない。』的な事を言い出して、
生まれてくる子供は奥さんと実家サイド育てて行くという事になってしまいました。

普通なら結婚前に子供が出来てしまったら、
女性側のご両親は間違いなく『責任を取りなさい。』的な事を言って、厳しく対応を迫るモノですが、
うちの奥さんのご両親は『自由にさせとけば・・・』っていうスタンスだったのです。

ただ、『生まれて来る子は君の子供なので、会いたい時に会いに来ればいい』とも言われました。

う～む、こんな複雑な環境になった場合、あなたならどうします?

僕も散々悩みましたね～

で、悶々と過ごしているうちに2009年の12月に息子が生まれました。
当然、籍は入っていないのですが、形式的に認知という形を取りました。

なんかもうムチャクチャでしょ・・・

盆と正月とカーニバルが一緒に来たような感じでした。

実際、生まれたその日に奥さん (当時は彼女) から電話が入ったので、
すぐに見に行ったのですが、赤ちゃんって超カワイイですね。

僕は自分の息子を目の当たりにするまで、子供も家庭も全く興味が有りませんでしたが、
あの小さな手を見た時に人生観が変わりましたね。

それから毎日、赤ちゃんを見に病院へ通い、退院の日は僕が抱きかかえて帰りました。

その年はインフルエンザが流行っていたので、僕は人が頻繁に往来するエレベーターを避け
階段をゆっくりと歩いて降りた記憶があります。

子供が生まれて僅か数日で、もう完全に子供を守るお父さんモードになっていました (笑) 。

この時感じたのが、車もスクーターもいらないし、海外旅行なんて行く意味がないという事・・・
散々、好きな事をやって来たので、これからは子育てを頑張りたいと思いました。

ですが、前記のとおり僕はアウェイです　(苦笑)　。
認知はしましたが、籍を入れてくれる様子はなく、いつも奥さんの実家へ赤ちゃんを見に行く毎日でした。

ただ、奥さん (当時は彼女) も僕の変わりようにビックリしたようで、
毎日、赤ちゃんを抱っこして嬉しそうにしている姿は見て、チャンスをくれる事になりました。

そのチャンスというのは息子が3歳になるまでに、色々な事が整理出来たら、
入籍を考えるというモノでした。

その整理と言うには、車を全て処分する事、高級腕時計を全て処分する事、
使っていないマンションや家は解約したり解体する事等、ごく当たり前の事でした。

車の中には長年乗っていた某独国スポーツカーの911や某英国小型車のMk-1、
レプリカだけど限定でハンドメイド生産された356、それに新車から持っているシティカブリオレ等が有りました。

コレはかなり重大な決断を迫られた訳です (苦笑)。

結果、完全に奥さんのペースになってしまった訳ですが、息子と暮らしたいので、
僕は奥さんの要望を全て受け入れる事にして、色々なモノの処分を開始しました。

ただ、VESPAのコレクションは仕事で必要な物なので、自分で考えて対応して下さいとの事でした。
このあたりはよく理解してくれていると思います。

結果、息子が3歳になるまでに金額的な価値がないシティカブリオレと
僕の大好きなチンクエチェント以外は全て手放し、現金化して息子のために貯蓄しました。

その他、コレクションしていた高級腕時計も全て手放しましたし、
VESPAのコレクションもスモールボディを数台残して全て手放しました。

勿論、マンションは解約、実家は解体・・・　と自分なりに頑張った結果、
幼稚園に入る前にようやく籍を入れてもらえました。

車も中古のワゴンRになり、それが壊れてからは中古のエブリィに乗っています。
最初は少しプライドが許しませんでしたが (笑) 、今は慣れました。
慣れって怖いですね・・・

プライドも捨て、コレクションも手放しましたが、
その代わりに息子と一緒に暮らせて、友達みたいな関係で楽しくやっています。

奥さんはガミガミといつも怒ってばかりでウザイのですが、
今、こうして家族として生活できるのは奥さんのおかげですし
子供を産んでくれた事を感謝しています。

あのまま僕は車、バイク、時計、マンション暮らし、海外での生活等に固執して家庭を選ばなければ
今の生活ななかったと思います。
間違いなく、寂しい50代になっていたと思います。

ただ、人はそれぞれ価値観が違いますから、どれが正しいっていうのはないと思います。
結婚したい人、離婚したい人、子供が嫌いな人、趣味に人生を捧げている人、
どれも間違っていないと思います。

僕自身、今でも手放した911や356には未練が有りますし、
長年使っていたエクスプローラーⅡも忘れがたいです (笑) 。

正直な話、車でも時計でも買おうと思えば買うだけの余力はあるのですが、
不思議なモノで子供ができてから、質素な生活を続けていると
そこまで高級な物を持つ気がなくなってしまいましたね。

実際、最近はファストファッションが主流なので、あまり高価なモノを身につけていると
“イキっている” と言われ、ディスりの対象になりますからね。

“セレブ自慢系” のインスタが大炎上しているのをよく見ます。

それにね・・・　　僕自身まだレコードが数千枚、マンガ本も数千冊、
自転車も十数台、アンティーク陶器も数十点等、色々とコレクションしており、
奥さんの逆鱗に触れております。

今度は息子が中学生に上がるまでに、
これらのコレクションを処分しないと離婚すると言われております。
そうそう、チンクエチェントも手放すように厳しく責め立てられております。

今度は離婚かよ (苦笑) 。

はぁ～ (ため息) ・・・
チンクエチェントは売った事にして隠しておくしかなさそうですね。

結構、辛いです。
ん?? 　　結局、今日も愚痴になってしまいましたね (笑)。
さて、このあたりで今日の動画をご覧頂こうと思うのですが、
今日は少し病んだ?　モノをご覧頂く事になりそうです。

実はいつもガミガミと怒るうちの奥さんが、
今日は珍しく朝から黙々とパズルを作っていました。

[こちらがそのパズルです。
朝から何時間もかけて完成させてようです。]