あれから30年・・・

いや~ 『阪神・淡路大震災』から今日で30年ですね。
亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。


当時僕は29歳でした。
VESPAの仕事も充実しており、いよいよ30代を目の前にして
もっと頑張らないとイケないなぁ~ と真剣に考えていた矢先の大震災でした。

30年経った今だから言える事があるのですが・・・

僕がVESPAの仕事を始めた22歳の時には
まだお店を構えるゆとりがなくて、自宅の庭を改築して作業をしていました。

その時いつも自宅の作業場の前を通る小学生の女の子が
『こんにちは』と挨拶して通って行くのです。

その子はそのうち中学生になり、そして高校生になっても
顔を見れば『こんにちは』と会釈してくれるとても礼儀正しい子でした。

名前も住んでいる所も知らない子でしたが、
彼女が着ている制服が地元で一番の進学校の物だったので
礼儀正しく勉強もきっちりできる子なんだなぁ~と 感心していました。

で、その子が進学したのが神戸の大学だったのですが、
1995年1月17日に起きた大震災に巻き込まれて亡くなってしまいました。

後から聞いたのですが、その女の子の家は会社を経営されており
とても裕福だったのですが、親に甘えたくないとの事で
バイトしながら古い木造のアパートから大学に通っていたそうです。

そしてそのアパートが倒壊してしまったそうです。

その時は消防もレスキューも連絡が取れなくて、
親御さんが神戸の倒壊したアパートまで行って救助したそうですが、
数日経過しており助からなったそうです。

名前も知らない子でしたが、小学生の頃からいつも挨拶してくれて
礼儀正しい子だっただけに、とてもショックでした。

もし彼女が生きていたら51歳とか52歳くらいかな?
切ないです・・・

調べたところ『阪神・淡路大震災』で亡くなられた方は6,500人近くいらっしゃるそうです。
実は震災から5年位経過した時に長田区のお客様に納車しに行った事が有ります。
その時震災の話になり、その方が『神戸で家族や知人を亡くしていない人はいませんよ。』と
言われたのを今でも鮮明に覚えております。

僕はいよいよ今年の秋で還暦を迎えます。
災害で突然人生を終えなければならなかった方達の分まで
マジメにそして真剣に生きていかないとイケないな・・・ と歳を重ねる度に思いが深くなりますね。

さて、今日の作業の事も少しお話しさせて頂きます。
今日は電装系のチェックと修理をしていたので
動画でその様子をご覧頂こうと思います。

(この動画はブログ限定です。)

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