いや～ VESPAのフェンダーライトを販売したいと思います。
[VESPA フェンダーライトです・・・]
最近では東南アジアでVBBをベースに製作した “パチモノ” が輸入されていますが、
当然ですが、このフェンダーライトはそう言った “キワモノの類” では有りません。
このフェンダーライトは、今から8年～9年程前、
UKのスクーター関連のお店の方から紹介された、ローマのバイヤーさんより購入した物です。
フレーム型番は 『V30T』 です。資料を確認したところ、
1950年～52年の間までに製造された車体になりますから、
ズバリ 『ローマの休日』 のモデルと一致しますね。
購入時はイタリアでレストア (オールペイントやエンジンOH等を) されて間もなかった為、
外観はまずまずキレイで、エンジンの調子も悪くなく、普通に街乗り可能なコンディションでしたが、
2007年に 『海の家』 に越してからは、一度もエンジンをかけておらず、
その上、雨ざらしではありませんが、倉庫内に保管 (放置) していた為、
この4年程の間に、著しく状態が悪くなってしまいました。
特にメッキパーツにサビが多く出てしまい、
フレームのキズの部分にもサビが出て来ています。
ただ、各部が腐るような状態ではなく、フレームも抜けてダメになるようなオンボロではありません。
レストア済の車体から比べれば、ランクは明らかに落ちますが、
一般的に言う、サビが少し出ている中古車と言った認識でお願い致します。
また、60年も前のVESPAと言う頃を考慮して頂くと、
ある意味、一般の中古車よりは、よい状態と言っても過言ではないかもしれません。
肝心のエンジンの状態ですが、今回、販売にあたり、軽整備をしたところ、
始動するようにはなりましたが、スローがイマイチ安定しません。
エンジンの始動、走行に関しては何ら不具合を感じませんでしたが、
キャブを “煮詰める” 必要があります。
ただ・・・ デロルトの古いキャブはいくらバラしても状態が改善しないモノが多い為、
当方はSHBを装着しようかな ? と考えていました。
現在はキャブ固体の性能でスローさせる事が少し難しいのですが、
エンジンを始動させ、スロットルを開き気味にして、多少キャブを暖気してUPさせた後、
心持ち、スロットルを開いた感じで止めると、かろうじてスローします。
先にも書かせて頂きましたが、始動性もよく、走行もまずまず安定していますので、
キャブの状態をクリアすれば、良いモノになるかと思います。
但し、あくまでコレは個人的な感覚ですから、状態を保証するモノではありませんので、
整備のヒント程度で、軽く聞き流して下さい。
また、走行時に各部の稼動を確認しましたが、ヘッドライト以外は全て稼動しています。
現在、整備、確認する時間的なゆとりがない為、この部分を含め、
外観、エンジン等、全て 『現状』 での販売になりますので、『現状』 の意味をよくご理解の上、
下記にUPしております動画をご覧になり、ご自身の趣味性や価値観、
それに経済観念等も加味された上、慎重に慎重にご検討下さい。
さて、動画はいかがでしたでしょうか ?
ここからは、写真により、各部の説明をさせて頂きます。
先の説明内容と重複する点もございますが、予めご了承下さい。
尚、写真は本物より良く見える場合が多い上、当方は写真が趣味のひとつですので、
カメラ経験の浅い方よりは、多少、上手く撮影しているかと思います (笑) 。
そのあたりも考慮の上、ご確認をお願い致します。
[ヘッドライト部とテールライト部です。
ヘッドライトレンズはCEVで、可愛らしいバイザーが装着されています。
今回、走行してから気が付いたのですが、ヘッドライトが点灯していませんでした。
以前は稼動していたので、簡単な断線か電球切れかと思います。
テールライトは点灯します。このテールASS’Yは、イタリアへ行った際、
デッドストックを購入したモノをストックしていたので、装着しました。]
[フロントサス、ホイールボルト等には経年放置からのサビがありますが、
再メッキでキレイに蘇る範囲です。ダメダメな状態ではありません。
また、タイヤはフロントタイヤを含め、3本共、ミシュランのACSです。
サイドに少しヒビがありますが、ヤマ (ミゾ) は十分に有るので、まだまだ頑張れそうな感じです。]
[元来レストアされていた車両の為、フロアもまだまだキレイな状態です。
経年放置からのサビは見られますが、一般的な中古車といった感じではないでしょうか ?
ご覧のとおり、大変に珍しいタンデムステップが付属します。(右写真の赤い←部参照)。
このパーツは当時 (1950年～60年代) のパーツで、
単品でも非常に高値で取引されているレアなアイテムです。]
[サイドパネルが大きくカットされているのが、この年式の大きな特徴です。
どう言う訳か ? パネルにはルーバーが入っています。
この車両を扱ったイタリア人バイヤーの話ですと、前モデルとの過渡期の為、
旧モデルのパーツを流用したのではないか ? との話ですが、
今から60年も前の事ですから、真実は闇の中です (笑) 。
後からモデファイドされた形跡もないないので、純正仕様ではないかと推測します。
但し、フライホイールカバーは後期のピースマークデザインのモノに交換されているようです。]
[サイドパネルは分割式ではなく、上部に跳ね上がる、ガルウィング系の構造です。
カウンタックみたいですね (笑) 。流石、イタリア人のセンスは抜群ですね ! ]
[エンジンの型式が確認出来ませんでした。
クランクケースを念入りに掃除して、汚れを除去すれば分かるかもしれません。
どう見ても、50年代のエンジンで、他のモデルや高年式のエンジンではありませんので、
年式的には、マッチングエンジンだとは思います。念の為、この写真で詳細ご確認下さい。]
[前後サドルは純正品で、イタリア国内で張り替えてあります。
汚れが少しあるモノの、まだまだ現役で頑張れる良品です。
サドルスプリングは経年放置からサビが出ていますが、再メッキで蘇る範囲です。
また、このサドルスプリングの新品リプロパーツは、現在入手可能なようです。]
[ハンドルロック・ブランクキーは “Vespaロゴ” が入るので、当時のオリジナルかと推測されます。
丸い写真部内の 『左』 が、そのブランクキーです。 ただ・・・ 『右』 の “渦巻きデザインのキー” は、
スペアキーではなく、全く違う物で、何のキーか不明です (苦笑) 。]
[ハンドル関連のパーツは経年放置からサビが発生していますが、
腐ってダメになるような状態ではありません。
一度、サンドブラストを行い、丁寧な重厚メッキをすれば、美しい状態に戻るかと思います。
ワイヤーエンドのラバーカバーは劣化が進んでいます。交換時期かと思います。
配線チューブカバーはまだまだ使える状態です。
メインスイッチは全て動きますが、純正品ではないと思います。
キルスイッチとホーンが稼動する事は確認済みです。
先にもご案内のとおり、ヘッドライトが点灯しない以外は、電気系は正常に稼動しているようです。]
[ガソリンコックは純正品です。きちんと稼動しています。]
[ガソリンコック部の下のボックス内にキャブレターがあります。
コック部のガラスボウルの下から若干の漏れがありますが、走行には問題のない感じです。
当然ですが、停止時にはOFFにして対応して下さい。
また、このボックスを開いたところに、車体番号 『V30T』 が打刻してあります。]
[タンクキャップ部にはサビがありますが、タンク内部はキレイな状態です。]
写真での説明は以上のようになります。
尚、このVESPAフェンダーライトは くどいようですが、『現状』 での販売になります。
レストア済み車のようなアフターサービスやパーツの供給は行えませんので、
ご理解の上、ご検討をお願い致します。
ご存知のとおり、このVESPAは今から60年も前の “超コレクターズ・アイテム” になります。
『ローマの休日』 モデルとしても有名で、現在では大変に入手の難しいモデルです。
しかしながら、どうしても、乗り手 (オーナーさん) を選ぶVESPAになるかと思います。
加えて、先にご案内のとおり、『現状』 での販売になりますので、
販売後、一切バックアップが出来ません。
ですから、ある程度、ご自身で整備を楽しまれる方、
古いモノやビンテージ・アイテムに慣れていらっしゃる方、
時間やお金にゆとりがある方や遊びゴゴロのある、心の広い方向きの乗り物です。
間違ってもご自身で整備が出来ない方、神経質な方、気の短い方、
ギリギリの予算で購入をお考えの方はトラブルの原因になりますのでご遠慮下さい。
多少、辛口になり恐縮ですが、どうぞ、ご理解をお願い致します。
このフェンダーライトに興味がある方は、
当店のHPからアクセスの上、ご連絡をお願い致します。
また、このフェンダーライトの販売ページからご連絡頂いても結構です。
補足ですが、分割払いやレストア整備済みでの納車も別途、お受け致しますので、
本気でお考えの方は、お気軽にご連絡下さい。
今日は (今日も・笑) 営業ブログになってしまいましたが、
どうぞ、宜しくお願い致します。
ご覧頂き有難うございました。
