いや~ 今日も早朝から 『海の家』 へ行き、
ラージボディのエンジンの組み立てを行った後、
明日、岡山のお客様へ納車させて頂く50Sの最終テスト走行を終え、
一息ついた午後2時頃の事、携帯電話が鳴りました・・・
その電話の内容とは 『父が亡くなった』 事を伝えるものでした・・・
予ねてよりガンの治療をしており、すでに末期ガンだった為、
覚悟はしていましたが、まさかそれが今日だなんて・・・
僕もいい歳だし、自分の家族、仕事がある為、
昔に比べて疎遠になっていたように思えますが、
それでも父の影響は大きかったと思います。
父は豪快な人で、僕が小学生だった昭和40年代に
実家のお金を7,000万円も使っています。
まぁ、父の名誉の為、投資先は言いませんが、
それでも、当時の7,000万円と言えば、今の価値で言うと、
楽に一億円を超えている金額です。
別段、そのお金があったらいいな・・・ って事は一度も思った事はありませんが、
それだけのお金を融通出来た祖父の力には脱帽します。
この7,000万円というお金は借金ではなく、祖父の自己資金でしたからね~
別段、そのお金がなくなったから、
うちが没落したって事はありませんでしたが、
20代でそれだけのお金を無駄にしてしまった父の生き方には
なかなか歩み入れませんでした。
こんな豪快な父ですから、いつも物を買う時は、
『安物買いの銭失いになるから、最初からいいモノを買え』 と言うのが口癖でした。
僕が中学生の時、初めて自転車に乗る時も
次々にロードレーサーを3台も買ってくれましたし、
ドラムを始めた時も、当時50万円近く出して、YD5000と7000の混在キットに
全てAジルジャンと言う、素晴らしいキットを買ってくれました。
このキットは今でも大切に持っています。
大人になってから気付いたのですが、良いモノは人の心や技術力を育てます。
あの時、オンボロチャリや安価なドラムしか買わないような父親だったら、
今の僕はなかったと思いますし、色々な事について造詣を深める事もなかったと思います。
ただ、良い面ばかりではなく、正直なトコ、人間ですからイヤな面も沢山有りました。
自分が独立してからは、そのイヤ面ばかりが独り歩きしてしまい、
いつの間にか反目してしまったような気がします。
ただ、僕にとってはたった一人の父親です。
やはり、亡くなってしまうと辛いですね・・・
父親がいなければ僕もいなかった訳ですし、僕の息子も存在していない訳ですから・・・
今は急過ぎてピンと来ないけど、そのうちジワジワと僕の気持ちの中に
ダメージが広がって来る事は間違いないと思います。
その前に済ませておかないとイケない仕事が山程あります。
父とゆっくり話をするのはお盆までお預けにして、
今はまず、明日の岡山のお客様への納車整備に集中したいと思っています。
父もそれを望んでいるハズです。
明日も厚くなりそうだ・・・