親から子へ貧困は受け継がれる?

いや～　この間、評論家の先生が面白い事を書いていた・・・

現在、日本の『ニート』の数は推定で50万人程度・・・
その多くが、20歳～35歳までの若い世代なのですが、
停職につかず、安定した収入もないのに、結婚する者が多く、
こんなヤツらに、まともな社会生活が出来る訳もなく、
結果、離婚に至り、最近の離婚率上昇の要因にもなっているそうです。

で、大きな問題は、ニート系の収入のない貧困層から生まれた子供は、
よほどの事がない限り、金持ちになれる訳もなく、
家庭環境にも恵まれず、親からそのまま貧困を受け継ぎ、
働く意欲もなくし、さらなるニートを増やし、果ては犯罪まで犯す子供も多く現れるので、
今の日本の二極化を何とかしないとダメだって、
もっともらしいお話でした・・・

僕は素直な人間なので、ふむふむ、なるほどって読んでいましたが、
『貧乏な親から子へ貧困を受け継ぐ』と言う表現はショックでしたね・・・

これはあくまでも、僕の感覚ですが、ニート、ニートと言っても、要因はさまざまで、
どちかと言えば、恵まれた家庭環境で、無理に働かなくても、
親に食わせてもらえる中流以上の家庭で起こる事のように思っていたのですが、
本当に『貧困』と『ニート』ってリンクしていんるだろうか??
むしろ、貧困なんだから、“ニートになるゆとりさえなく” 一生懸命に働くような気がしますが・・・　

ただ、この評論家の先生が言った、貧困と犯罪が大きくリンクしていると言うのは正解だと思う・・・
貧困と犯罪と言えば、おとといの夜、岡山駅のホームで、罪もない38歳の男性の方が、
大阪の大東市に住む18歳の少年に線路へ突き落とされて、亡くなられましたよね・・・
38歳とい言えば、僕と同年代です。働き盛りで、家庭もあり、本当に無念だったと思うし、
どうして、何も落ち度のない人が意味もなく殺されなきゃイケないのか?
理解に苦しみました。

で、昨日の夜のニュースで、罪もない人を線路に突き落として殺した、
18歳の少年のオヤジがTVに出て (顔は出てなかった)、
『申し訳ない、家が貧乏で進学を諦めさせたのが要因で・・・』ってほざいていた・・・
実際、18歳の少年も『経済的な理由で進学を断念したのが原因にはある』とか言ってたらしいケド、
自分ちの貧乏を悲観するのは自由だけど、罪もない人を殺すのは、お門違いもはなはだしい ! !

確かに、同級生が親に車を買ってもらい、苦もなく大学の学費を払ってもらっているの見れば、
辛いかもしれないケド、根本的に家庭内の教育がキチンと出来ていれば、
こんな悲劇は生まれなかったと思う。
大学の進学を経済的な理由で諦めた青年が、みんな無差別な殺人鬼になる訳はないし、
もし、そんな時代が来るとしたら、僕らは恐ろしくて、駅のホームになんか立てやしない・・・

親が自らTVカメラの前で『家が貧乏なので・・・』って公言する位だから、
この18歳の少年は、家で二言目には『うちは貧乏だから』と言われ、全てを諦めるように
訓練され、育って来た可能性があります。
だから、未来に対しての希望や、ましてや他人に対して思いやりを持つと言った、
人間として、一番大切な部分が欠落してしまったのではないでしょうか??

先の評論家の先生の言葉・・・
『貧困は親から子へ受け継がれる・・・』
重い言葉です。

さて、今日の1曲は、こんな切ない話題の時にはこの曲しかないです・・・
『太陽にほえろの愛のテーマ』をアナログ盤の音源からお届けします。

次をクリック→ [audio:ainitheme.mp3]

さて、さて、今日は本当に切ない話になりましたが、
ここで少々、今日の景色もご覧頂こうと思います。

僕の住んでいる呉でもそろそろ桜が咲き始めたのですが、
毎年、“某女子高” の中にある、一本の桜だけが、他の物よりいち早く満開になるので、
ソレを合図に、呉の桜が咲き始めて行く合図のようになっています。

[今日撮影しました～　品種が違うのか?　毎年、この桜だけが一番最初に満開になります。]

[でも、他の桜はご覧のとおり、ようやく開花が始まったばかり・・・]