1968年型 VESPA50S vol-1

いや～　今日は『海の家』で作業をしていました。
雨は降らないモノの天気はイマイチ・・・
気温もあまり上がらず、こんな日に海風が吹き込んで来る
ウッドデッキで作業をするのは辛いですね～

さて、今日は・・・　と言うより今日も (笑) 、
数十台ある放置車両・・・　いえいえ “在庫車両” の中から、
選りすぐりのVESPAを『海の家』に持ち込み、プチ整備して、
商品としてお店に並べるべく、作業を開始しました。

もっとも、“プチ整備” とはいえ、エンジンはオーバーホールします。
また、細かい部分は全てお色直しし、パーツ類も再メッキにして、キャッチーな外観に仕上げる予定なので、
クオリティの高いVESPAになると思います。

で、今回のベース車両は1968年型の50Sです。
まずはバラバラにしたので、その様子をご覧あれ・・・

　　
[この頃の『VESPA50S』は『成川商会』さんが輸入する前なので、バーエンドウインカーが装備されておらず、
ハンドル部分とリアのフード部分に、日本製のウインカーが装着されています。
当時のディーラーさんの意向で取り付けられたモノですが、ボディに穴を開けてしまうので、ちょっと残念な感じです・・・]

[ウインカーはバッテリーで点灯させる仕組みです。バッテリーはグレーボックスの中に強引に収まっていました (苦笑) 。
同年式でハンドルバー内部に3ターミナルのセレンを入れて分岐している車両を見た事がありますが
このVESPAはどこにもセレンが見当たらないトコを見ると、バッテリー単体でウインカーを点灯させているようです。
ちなみに、この頃のガソリンタンクはシングルシート用のタンクカバーを固定する為の穴が、
タンク本体に開いています (赤い○部分参照) 。]

[フレームの内部はこのように “超タコ足配線” ・・・　当然ながら、ヒューズは有りました (青い○部分) 。
先に整備されたエンジニアさんの苦労が伺えますね・・・]

[ウインカー用の配線もわざわざ新設して、フレームの中に通したようです。
しかも、もの凄く太いグレーの配線がニ本も入っていました・・・ (赤い○部分) かなり大変な作業だったと思います。
ホント・・・　整備されたエンジニアさんの根気に乾杯ですね (笑) 。]

[こちらはジャンクション・ボックスの様子です。赤い部分を分岐させ、メインキーを取り付けていました。
また、青から分岐してバッテリーに持って行っているような感じです。 (←まだ全てバラしてないので、今日の時点では未確認・・・)
この年式の初期の6ポールは青から分岐しても問題ないのですが、その後のモデルは青い配線が
リアブレーキを経由しているので、この分岐方法をだと、ウインカースイッチを入れた際、エンジンが切れる可能性が大・・・
ちなみに、後期6ポールの4リードとかは、黄色から分岐して、3ターミナルのセレン入れると問題が解決しますよ。]

　　
[エンジンを降ろしていると、19mmのキャブが入っていました・・・
『何じゃコレ?』　と思ってエンジンの打刻を見ると、1969年式のプリマベラのエンジンでした・・・
元オーナーが125ccのエンジンに丸換えしたようです。
エンジンの年式から考えると、もしかしたら、新車販売時に載せ換えられて販売された可能性もありますが、
今から40年も前の事なので、真実は闇の中かな (笑) 。]

　　　　
[この年式はガソリンコックがアルミキャスティング、ギアセレクターカバーが鉄製。レバーの止めボルトがマイナスです。]

　　
[細かい部分の違いでは、サスの上部止めナットの頭が14mm （現行は13mm)、
エンジンマウントが左方向から入り、キック側で固定 (現行はこの反対) 等があげられます。
僕のコレクションしている初期の90SFも、エンジンマウントがこのフォーメーションです。]

[ほぼ、バラバラになりました・・・
この後、配線を現行モデルのウインカー仕様に変更して、バーエンドウインカーを取り付ける予定です。
エンジンは100ccのODギア仕様で、レーシングチャンバーを入れようかな?　って思っています。
また、外観はキズのお色直しも兼ねて、ブルーメタとシルバーのモッズ系の
2トーン仕様に仕上げようかな ? って思っています。　う～む、どうなる事やら・・・]