いや~ 今日は先日、お預かりしたP200の修理を行いました。
で、お客様からは、『とりあえず動くように・・・』 とのザックリとした
ご要望だったので、“とりあえず動くように” するべく、修理を開始したのですが・・・
ただ、修理をお受けした際、『とりあえず動く』 とか 『最低限走る』 とか、
表現が曖昧な程、大変な事はありません・・・
結果的には、プロとして納得行くところまで、修理せざるを得ませんからね (苦笑) 。
[今回、エンジンがかからなかった大きな原因は、スタータープレートからの
配線が劣化して切れていたからでした。]
[スタータープレートを一度バラバラにして、
配線を全て新品に引き直しました。結構、大変です・・・]
実はこのVESPA、前のオーナーの方が配線を修理した形跡があり、
変な場所でギボシで繋いでいましたが、フライホイールを外すところまでは
至らなかったようで、結果、効果的な修理にはなっていなかったようです。
他はワイヤーを引き直したり、壊れていたメインスイッチ、メインキー、
それにハンドルロックを交換して、配線のチェックを行い、
全ての機関を起動させ、ミッションオイルを交換して・・・
と、『とりあえず動く』 という修理にしては、エライ大変な事になってしまい、
結果から言いますと、『とりあえず全部直した』 と言う感じになりましたね (笑) 。
とは言え、お客様のご要望どおりの仕事が出来たかと思います。
[メインスイッチ関連も全てダメでした・・・ 勿論、こちらも全て交換修理しました。]
と、言う訳で、今日の動画は、修理が終わり、
元気良くスローするP200の様子をご覧下さい。
すでに30,000km以上走行していますが、ガラガラと音をさせながらも、
元気良くスローする姿は、正に “イタリアの足” ですね。
こう言った感じの “ヤレたP200” は、本当に格好イイと思います。