昔はね、(僕らが高校生の頃) 映画館で上映される映画って2本立だったんですよ。
『高座』で言うと、『前座と師匠』みたいな感じ、『レコード』で言うと、『A面とB面』と言ったトコで、
話題作、超大作の上映前には、新人さんが出ている物や、少しB級チックな物が上映されていました。
その中でも、僕の心の中に、もの凄くの残っている物があります。
確か17歳の時の事・・・
『サタデー ナイト フィーバー』の続編的な映画 『ステイン アライブ』の“前座映画”で、
あの『エディー マーフィー』の『48時間』が上映されていたんですよ。
[48時間]
勿論、この映画はデートの為に観に行った訳で、
当時健全な高校生のデートと言えば、
①映画を観る
②パスタ (当時はスパゲティと言った) を食べる
③夕方5時には帰る準備
④バスで彼女の家の近くのバス停まで送る
⑤自分は再びバスで引き返して駅まで戻る
⑥駅からまた自宅路線のバスに乗り帰宅
⑦寝る前に彼女の事を想いオ○ニー(笑)・・・
これが、我々、昭和40年代生まれの、高校生の正しいデートだった・・・
今みたいに、映画と言えば、DVDを借りて彼氏の家→即SEX→性感染症と言った
間違った青春は送っていない!
話が脱線しました・・・本題に戻ります(笑)。
当時『48時間』に主演していた『エディー マーフィー』はこれがデビュー作だったし、
刑事役の『ニック ノルティ』もほぼ無名でした。
その為、僕と一緒に映画を観に行った 『J子』 ちゃんと、
『映画の題名だけでは、B級な感じがするね・・・』って話をした記憶がありますが、
実際は観てビックリ！もう、最高に面白くて、2本の映画を観終わってからは
『48時間の方が面白かったね』って話で盛り上がりました。
結果、この映画は非常に評価も高く、
その後の『エディ マーフィー』の活躍は皆さんも知るところです。
ここで、この映画のラストシーンに流れる
ゴキゲンなナンバー(←80年代風表現) 『THE BOYS ARE BACK IN TOWN』を聴いて下さい。
次をクリック→[audio:THE BOYS ARE BACK IN TOWN.mp3]
また、この映画は小さいながら、僕に夢を与えてくれました。
ご覧になった方はもうご存知かとは思いますが、
最後に『ポルシェ356スピードスター』が出て来ます。実は、この車に一目惚れ・・・
当時、高校生だった僕は
『大人になったら、ポルシェの356のスピードスターって言う車を買うんだ!』と、浅はかながら夢を描きました。
車を買うのが、夢なんて、笑われるかも? しれませんが、
大人になった今、この車に乗っています(笑)。
余談ですが、この間、お店を閉めて帰ろうとしたら、ポルシェのタイヤにバッタが
乗っていました。ちょっと笑えましたよ・・・
『バッタがポルシェとは、100年早いわ! (笑)』
[ポルシェとバッタ]
もし、あの時、『48時間』を観なかったら、こんな楽しい夢を見る事は出来なかったと思います・・・
『前座』『B面』・・・バカに出来ませんね。
今でもTVで『48時間』が放映されているのを観ると、ホロ苦いあの頃に戻ってしまいます・・・
ところで、肝心のデートをした 『J子』 ちゃんですが、どうなったかって?
勿論、フラれました(涙)・・・
見事、『前座』のままで終わった恋でした・・・
