猫の話 (1)

今日、日本で一番最初に、東京で開花宣言が出たそうですね。
当初、ゲバ表では開花が一番と予想されていた、静岡を抜くとは、さすがメトロポリス(笑)。

当分、日本全国、桜を見ながらの生活が続きますね・・・

うちのお店の裏のガレージでも、春の陽気に誘われて、野良猫が車の下で“うたた寝”をしていました。
何か、食わしてやろうと思ったのですが、何もなかったので、
自分のおやつ用に買っていた、センベイを砕いてやってみたトコ、
近づいて来て『クンクン』と臭うのですが、お気に召さなかったのか?
『プイ』ってお尻を向けて、立ち去ってしまいました・・・
今度はキャットフードでも買っておいて、少しずつ餌付けして、仲良しになろうと思っています(笑)。

話が長くなるケド、実は僕は猫が大好きです。
猫に興味の無い方は、なかなか人間になつく事もなく、
恩知らずのイメージがあるかも? しれませんが、 猫はそんな動物ではありません。

猫を飼った事がある方なら、僕と同じ意見だと思いますが、
猫ほど飼い主を大切する生き物はいないと思います。
もっとも、気まぐれな点もありますが、
最後はやはり飼い主には敬意を払ってくれる、素敵なヤツです。

どう言う訳か? 僕は、三毛猫と縁があり、今まで2回飼った事があります。
最初の子は『ミーちゃん』と言う名前で、 今から17年前、2月の寒い日、
公園で震えているのを 拾って帰りました。

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    [拾って帰った日]      [うちへ来て1ヶ月くらい]   [ミーちゃんと子供達]

8年一緒に暮らしましたが、最後は病気で亡くなってしましました。
この時は本当にショックで、VESPAのレストアに支障が出た程です。
毎日、お店に出る前にお線香を焚き、初盆には、広島の安芸門徒が 必ずお墓にお供えする、
白い紙の灯篭を、庭のお墓に供えたものです。

僕は仕事柄、帰宅の時間が不規定な為、
午後11時に帰宅する事もあれば、 深夜の2時になる事もあります。
でも、『ミーちゃん』は、毎日どんな時間に帰宅しても、
自宅から300メートル離れた駐車場まで迎えに来てくれているのです。
本当に可愛かったですよ(親バカの意見・笑)。

だから、『ミーちゃん』が、病気になって動けなくなった時、
週に2回の通院は絶対に欠かしませんでしたし、
寝る時は自分のベットの横に、 ダンボールで作ったベットを置いて、一緒に寝たものです。

でも、死期が迫った頃には、寂しくて不安だったんでしょうね・・・
動けない体で、僕のベットまで這い上がってこようとするのです。
だから、一緒にベットで寝て、お店に出る時も、ダンボールのベットごと、
一緒にお店のファクトリーに連れて行き、
VESPAのエンジンを組み立てながら、 『ミーちゃん』の頭を撫でてやってモノです。

最後は自分でトイレも行けなくなり、大変でしたけど、
責任を持って、見取ってやれた事は、自分の人生にとっても、プラスになったと思います。

亡くなった後は、大好きだった家の庭に埋めてやる事にして、
その前の夜は、お仏壇の前に寝かせて、お線香を焚いて『十万億土』へと 送り出しました。
その時、よく見たら、最後は苦しかったのか? 少し、目を開けたまま 亡くなっていました。
なんだか、かわいそうなので、目をさすりながら、 『目を閉じてよ・・・』と言いながらも、
僕はもう、悲しくて悲しくて、 涙が止まりませんでした。 気が付くと、泣き疲れて眠り込んでしまい、
『ミーちゃん』と一緒に、仏壇の前で一晩明かしていました。

朝になって見てみると、不思議な事に『ミーちゃん』の目が閉じていました。
これは、本当ですよ。僕はあまり、信心深いタイプではありませんが、
この時ばかりは、目に見えない説明が付かない事も、この世の中には起こるんだな、と感じました。
僕は、ただただ、冷たくなったミーちゃんに『ありがとう』、『ありがとう』と 言う言葉しかありませんでした・・・

当時、ミーちゃんが亡くなった時、 よく聴いていた曲です。
超名曲 『TERRY CALLIER』の『ORDINARY JOE』をアナログ音源から聴いて下さい。

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次をクリック→[audio:ORDINARY JOE.mp3]

よくTVのニュースとかで見るケド、ペットを簡単に捨てる人がいるでしょ、
考えらない! 信じられない!
猫(ペット)は家族です。大切なひとつの命と言う事を、真剣に考えて欲しい・・・

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