いや~ 今日も先日に引き続き、名作 (迷作?) や旧作映画を観て、
気分転換を図ってみる企画の第6弾です。
今日はですね、1973年公開の 『突破口』 という作品です。
原題が 『Charley Varrick』 なので、邦題は全く異なる感じですが、
いわゆるギャングアクション映画の類なので “当たらずと雖も遠からず” といったトコでしょうか?
この映画はギャングアクション系のフォーマットのような作品で、
コソ泥が襲った田舎の小さな銀行にマフィアのマネーロンダリング用の大金が有り、
結果、FBIとマフィアに追われるというモノ・・・
まぁ、観ていて難しくないので、何も考えずに楽しめますね。
ただ、異色なのが、この映画には誰一人として善人が出て来ません (笑) 。
普通は善と悪が対峙しながらストーリーが進んで行きますが、
この映画はそれぞれの悪が個々の利害だけを追求しながらストーリーが進んで行くので
脚本はよく練れらていますね。
さて、この映画を観るにあたり、今回もVHSテープを購入しました。
[こちらがそのVHSテープです。
先日 『フリービーとビーン大乱戦』 を購入した際、1本では寂しいので(笑)、
この 『突破口』 も一緒に購入した次第です。
DVDも発売されていますが、結構高くて、この映画に限ってはVHSの方が安価でした。]
[こちらが主人公 (銀行強盗) の 『チャーリー・ヴァリック 』 を演じる 『ウォルター・マッソー』 です。
かつては曲芸飛行機のパイロットだったという設定で、この映画でも飛行機のシーンが出て来ます。
ちなみにビデオを再生している機材は、20年前に買ったテレビデオなので画質がかなり悪いです。
ご了承下さい (笑)。]
この 『ウォルター・マッソー』 ですが、『オードリー・ヘップバーン』 のシャレードでも
アメリカ大使館員の役で出ていたりします。
おとぼけた感じのある役者さんですが、今回、銀行強盗の役もなかなかよく似合っていましたよ。
[こちらは 『チャーリー・ヴァリック 』 の奥さん 『ナーディン』 です。
逃走車のドライバーという役柄ですが、映画の冒頭、銀行強盗中に警官に撃ち殺されてしまいます。
とてもキレイな方で 『ジャクリーン・スコット』 という女優さんが演じています。]
[ちなみにコレが銀行強盗に使ったリンカーンです。
黄色というのがエグいですね~]
[こちらは銀行強盗の仲間 『ハーマン』 です。
元祖悪役の 『アンドリュー・ロビンソン』 が軽率で暴力的で口の軽いアホな兄ちゃんを見事に演じています。]
この 『アンドリュー・ロビンソン』 は 『ダーティハリー』 の中でサイコな殺人鬼、Scorpioを演じているので、
ご覧になった方も多いかと思います。
ちなみにこの作品の監督 『ドン・シーゲル』 は 『ダーティハリー』 でも監督をしているので、
そういう縁もあって抜擢されたのかも? しれませんね。
[こちらはマフィアの雇った殺し屋 『モリ―』 です。
マフィアの事務所にカウボーイハットを被り、エルカミーノに乗って登場!
なかなかのキャラ設定ですね~]
[こちらはマフィアの事務所内です。
今回、大金を強奪されたのはチャイニーズマフィアという設定ですが、
だからといって、事務所内で賭け麻雀や賭け卓球をやっているシーンは冗談にしか見えませんね・・・
この映画が製作された1973年にはインターネットのような情報を共有出来るモノが無い時代です。
中国の情報と言えば、麻雀と卓球しか無かったんだろうか・・・ それともネタか?]
[こちらはマフィアが殺し屋に宿泊先として指定した売春宿です。
ストーリーとは全くカンケーなく、ビキニのお姉ちゃんが沢山出てきます。
いわゆるサービスカットなのでしょうが、殺し屋と会話する (セリフが有る) 女の子以外はブスばかりです。
ただ、このブス具合がかえってリアルです。
このブスの集団はリアリティを出す為、監督の 『ドン・シーゲル』 が狙ってやった事か? (笑) 。
[最後は大金を巡って死闘が・・・
『チャーリー』 が乗った離陸前の飛行機と 殺し屋 『モリ―』 の車とのチェイスは斬新で見応えが有りますよ。]
[結果、殺し屋 『モリー』 から逃げ切れず、『チャーリー』 の飛行機は横転・・・ 絶対絶命です。]
さて、最後はどうなるのか?
興味の有る方は是非、映画をチェックしてみて下さい。
実際、主演の 『ウォルター・マッソー』 はこの作品で
『1973年度英国アカデミー賞主演男優賞』 を受賞しています。
なかなか見応えのある痛快なギャングアクション映画ですよ。
という訳で、今日はこの 『突破口 (原題Charley Varrick) 』の Trailerをご覧下さい。