いや～ 今日も名作 (迷作?) や旧作映画を観て、
気分転換を図ってみる企画の第9弾に行きたいと思います。
で、今日はですね、B級映画ファンの間からも、ミソクソに叩かれている “評判の映画”
『巨大蟻の帝国 (原題EMPIRE OF THE ANTS) 1977年 アメリカ製作』 を
ゆっくり観てみる事にしました。
実際、この映画に興味が出たのは、ネット内でB級映画ファンから 『内容が酷すぎる』 との
酷なレビューを沢山受けていたからです。
[こちらがその 『巨大蟻の帝国』 のDVDです。今回もネットで購入しました。]
さて・・・ どうしましょう。
まず映画を観た感想から言いますと、よくこんなムチャクチャな映画を作って公開したなぁ～って、
その点だけは関心します。
僕はB級映画ファンではありませんが、B級って特撮が笑えるような仕上がりだったり、
カメラワークや演出が不自然な点を笑いながら観るところに魅力があるのではないでしょうか?
しかし、骨格となるべきストーリーがしっかりしていないと、
B級な部分を楽しむ事が出来ないと思います。
かのT1でさえ封切り当初は、マニアの間ではB級として愛されていたそうですが、
T2を 『ジェームズ・キャメロン』 が製作したおかげで、最高の仕上がりになった為、
B級映画ファンをがっかりさせたという逸話もあるほどです・・・
いずれにせよ、ストーリーは大切です。
ラストシーンが 『まぁ、映画だから仕方ないか・・・』 と思わせるようなテッパンなエンディングでも
そこへ行くまでのストーリーがしっかりしているからこそ、許せるってモンじゃないですか・・・
でも、この 『巨大蟻の帝国』 はストーリーに整合性が全くなく、
唐突な展開になる為、内容を説明するのは極めて難しいですね・・・
う～ん、何と説明すればいいのか・・・
まぁ、とりあえず、出来る範囲でご紹介しますが、不明な点は是非、映画をご覧になって、
あなたも迷宮に迷い込んでみて下さい。
[まず、蟻が大きくなる原因は海洋投棄された核廃棄物です。
このあたりはテッパンネタですね。]
[この海洋投棄された核廃棄物が入ったドラム缶が、とある島の海岸に流れ付き、
そこから銀色の核廃棄物が漏れ、蟻が触れて巨大化するというモノ・・・]
まぁ、銀色の核廃棄物はB級っぽくって有りかと思いますが、
蟻が海岸の波打ち際にいるのは不自然です。
しかも、銀色の廃棄物に蟻が触ったとしても、蟻が呼吸する腹部の気門が塞がれてしまう為、
巨大化する前に確実に死ぬと思います。
いくら核廃棄物で巨大化すると言っても、このあたりの整合性の無さが、
B級映画ファンの気持ちを掴めなかった点ではないでしょうか?
さて、この核廃棄物が流れ着いた島というのは、
悪徳不動産業者がいわば原野商法の為に購入した島だったのです。
で、悪徳不動産業者がこの島の販売プロモーションの為、『いずれリゾート地になりますよ。』 的な広告を打ち、
島で無料パーティ兼現地見学会を催す事になったのですが、その見学会に参加した面々が
今回、巨大蟻に襲われるという展開です。
[左側の女性が見学会の参加者の一人 『Margaret_Ellis』 役の 『Jacqueline Scott (ジャクリーン・スコット) 』 です。
この方 『スピルバーグ』 の 『激突』 でタンクローリーに追い回される主人公の『デイヴィッド・マン』 の
奥さん役で出ていたりします。]
[こちらも見学会の参加者の一人 『Coreen Bradford』 役の 『Pamela Shoop パメラ・ショープ』 です。
キレイな方ですね。]
彼女のようなブロンドで巨乳のおね～ちゃんがB級映画に出る場合、持ち役は一つしか有りませんよね。
[そう、彼女の担当はお色気です。 巨大蟻に襲われて川に落ちるシーンがあるのですが、ノーブラで魅せてくれます。
いや～ こういう演出は蟻、いやいや 『有り』 ですよ (笑)。]
[こちらが巨大蟻です。 怖いというより笑ってしまいますね～
コメディとして観るのも悪くないかも? しれませんよ。]
[こちらは蟻目線での演出です。複眼をイメージしたようですが、
通常、働き蟻の複眼は種類により100～600個との事です。
なので、この演出はかなり簡素化されています。
やはりコメディとして観るしかないですね～]
で、色々あって、何とか隣町まで逃げたのですが、
そこは人間が巨大蟻に支配され、仕えているという展開です。
もう意味が分かりませんし、説明も出来ません (苦笑) 。
ホント、展開がムチャクチャなので、
色々あって・・・ としか書きようがないのです。
[色々あった結果、最後は工場がドッカ～ンです。この終わり方もムチャクチャです。
絶対に問題が解決するようなエンディングではなく、続編でもあるのか? と思ってしまいます。]
巨大蟻が出て来て人を襲うという演出は、子供の頃だったらワクワクして観た事だと思いますが、
スレたおっさんになった今、ストーリーがあまりにも酷いので、気持ちと時間にゆとりがある時でないと
この映画には付いていけないような気がします・・・
まぁ、ゆとりのある時にオススメです。
気持ちと時間にね・・・
という訳で、今日はこの 『巨大蟻の帝国』 のtrailer をご覧下さい。
trailer を観て笑ってはイケませんよ～
