いや~ 今日は1979年型のVESPA50Sの納車でした。
このVESPA50Sは、31年経った現在でも、(←2010年時点で)
新車当時のミントグリーンをそのまま維持しており、
非常に価値のある一台だったりします。
[今日、納車させて頂いた “ミントグリーンのVESPA50S” です。」
僕はこの仕事を始めて、早23年になろうとしていますが、
純正ミントグリーンの50Sと言うのは、後にも先にも見た事がありません。
これ一台のみです。(←しかもシングルシート仕様)
実際、この年代 (1970年代後半) の50Sは、数多く扱って来ましたが、
入手した時には、殆どのVESPAがオールペイントされており、
まれに純正カラーのまま発掘されたとしても、白か赤で・・・ しかもかなりボロになっていたります。
そう言う観点からみても、31年も前の (2010年時点で) VESPA50Sが
当時の純正カラーのまま残っていると言う事、
さらに、白や赤に比べ、出荷台数が少ないミントグリーンが
これでけ当時の雰囲気を残したまま、21世紀の今日、現存していると言う事は、
大げさな表現ではなく、“奇跡” と言っても過言ではないと思います。
今回、納車に際し、エンジンはオーバーホール、
足回りと小物類をお色直しして、当時の雰囲気を残しつつ、
仕上げてみました。
[メーターは実走で5,400キロ、カウルミラーはバムのシェルを採用して、枠を同色にしました。
ガソリンコック横の “ピアジオ プレート” も当時のまま残っています。
足回りやフォーク、サス系はVSH流のカスタムでモデファイドしています。]
[シングルシートも当時のままです。タンクは防錆処理後、リペイント、
フライホールは同色にして、遊びゴゴロを出してみました。
テールはイタリア製のFBを同色仕上げにして装着しています。]
で、今回、70年代のの雰囲気を崩さないように、
純正スタイルの新品マフラーを採用したのですが、
このマフラー、とっても優れモノで、見た目が正に1970年代風のクリア仕上げ !
その上、音も純正に近いサウンドで、とても静かなのです。
[クリア仕上げの純正スタイルマフラーです。]
残念ながら、このマフラーはデッドパーツの為、
現在では入手が難しいパーツになってしまいましたが、
なかなか、いい音がしますので、
今日はこの50Sの純正スタイルのクリア仕上げのマフラーの音を
お聴き頂こうと思います。
是非、ご覧下さい。
さて、さて、このマフラーですが、今日現在、お店に1~2本、在庫していますので、
興味のある方は、ご連絡下さい。
多分、すぐに売り切れてしまうと思います。
ご連絡はお早めに (笑) 。