いや～ 昨晩は出張から奥さんが帰らなかった・・・
別に家出した訳ではなく (笑)、出張先の関西から東京へ向かったのです。
何故、昨晩のうちから東京へ向かったかと言いますと、
今日 『東京築地本願寺』 で営まれる 『大島 渚』 監督の葬儀に参列する為 “前のり” したのです。
誰にでも “ヒーロー” とか “神” とか呼べる人が存在しますよね。
僕にとっては 『ポール マッカートーニー』 が “ヒーロー” であり “神” でもあるのですが、
うちの奥さんにとっての “ビーロー” は 『大島 渚』 監督だったのです。
当然の頃ながら、作品は全部観ていますし、『御法度』 に関しては、セリフまで覚えていると言い、
『愛のコリーダ』 に至っては、エロとかポルノの意識はなく、
ごく普通に受け入れる事が出来ると言っていたので、かなりの変態です。
まぁ、僕と結婚したのだから、変態だとは思っていましたが、
やはりそのルーツはこの辺りにあったように思います。
うちの奥さんは、普段は 『自分は無趣味だ』 と公言しており、
多趣味の僕をを否定したりはしませんが、『理解は出来ない』 とハッキリ言う為、
なかなか歩み寄る事もなく、すでに出会ってから11年が経過します。
ですが 今回 『大島 渚』 監督が亡くなった事により、
改めて奥さんと僕の似たような感覚や共通点を感じる事が出来ました。
まぁ、普段から行動力のある奥さんで、そのあたりのレスポンスは
僕と共通点が多いので、今さら驚く事はありませんが、
監督が亡くなった時点で、『葬儀に参列してもいい?』 との相談を受けていたので、
僕としては、 『自分のヒーローとのお別れなので、好きにしていいよ。』 と、
全て奥さんのやりたいようにさせてあげる事にしていました。
実際、僕は普段から好き勝手な事を散々やっていますから、
今回位は奥さんの自由にさせてあげないと、罰が当たりますからね～
そう言う訳で、奥さんは数日前から葬儀に参列する為、『大島 渚』 監督 の事務所に連絡を入れ、
色々と話を聞いて準備を進めており、前記のように、昨晩から東京へ入り、
今日、監督とお別れする為、『東京築地本願寺』 へと向かった次第です。
実際、このあたりのレスポンスの良さと行動力は、海外を放浪していた頃の僕とよく似ており、
奥さんが公言する 『無趣味』 とはとても思えない行動ですね (笑) 。
[今日、葬儀が営まれた 『東京築地本願寺』 です。(奥さん撮影) ]
ところで、奥さんは早めに 『東京築地本願寺』 に行ったらしく、
幸運な事に、三列ある前方左側で、監督を見送る事が出来たそうです。
ちょうどTVカメラの死角を選んで座り (奥さんはTVに見切れるのを好まない為・・・)
すぐ横に阿川佐和子さん、斜め前に教授が座っている場所だったそうです。
[コレが参列者に配られた案内です。]
[奥さんが葬儀に参列している頃、僕は息子とその様子をTVで観ていました。]
実は今回、奥さんが前列の方で参列出来たのは、一般人も業界の方と同じ場所で
監督を見送れるような形態を取って下さった、喪主の方の配慮があったからだと思います。
せっかく葬儀場に行ったのに、自分のヒーローを外で見送るの少し悲しいですからね・・・
そういった意味では、分け隔てなくファンが参列出来るなんて、
最後の最後まで、『大島 渚』 の懐の深さを感じさせてくれますね。
正に “巨星墜つ” とはこの事・・・
心よりご冥福をお祈り致します。
と、言う訳で、今日の1曲はセンメリ (Merry Christmas,Mr Lawrence) をお届けします。
僕にとっての 『大島 渚』 作品はコレですね～
高校生の頃、YMOのファンだと言うだけで、友達と映画館まで観に行きましたよ。
