いや~ 今日、イタリアで購入したロードバイクの 『COLNER (コルナー) 』 が届きました。
まずはコルナーについて少々、お話ししましょう・・・
1970年代はひとつのブランドからは、ひとつのチームしかレースに参戦出来ないという、UCI規格がありました。
いくら強いメーカーでブランド力があったとしても、決まりは決まり・・・
老舗ブランドとて複数チームの編成が出来る事はなく、常にひとつのチームでしかレースに参戦出来ませんでした。
そこで、御大エルネスト・コルナゴは考えました・・・
『もう一個、自転車のブランドを立ち上げればいいじゃん・・・』 と言う訳で、
コルナゴがレースに参戦する為、無理やり作ったブランドが、このコルナーなのです。
実はこの “コルナー” の命名も実に簡潔で、コルナゴのCOLNとエルネストのERをつなげて、
『COLNER (コルナー) 』 となったそうです。
こんな経緯のロードバイクなので、全くコルナゴと同じ自転車なのですが、ロゴマークが異なるのが大きな特徴です。
コルナゴはご存じクローバーですが、このコルナーはスペードなのです。
それに準じて、各パーツのPantographedもコルナーは全てスペードになっているという手の込みよう・・・
まぁ、小粋と言うか、遊びゴゴロがあると言うか、サスガ、イタリア人ですね~
実際、すぐに生産が終了した為、コルナーの現存台数はごく僅かで、
イタリア本国のコルナゴファンの間でも、なかなか入手出来ないモデルだったりします。
ハイ・・・ コルナーのレクチャーはここで終了~ (笑)。
コレを元に、今日のブログをご覧頂ければと思います。
[こちらがその届いた状態のコルナーです。早く欲しかったので、空輸したのですが、
イタリアからの空輸代金が200ユーロ弱だったので、思ったより安価でした。]
[梱包を開けたところ、中身はギュウギュウに詰まっていて、出すのが大変・・・]
[マジメに梱包してあるのですが、細部までバラバラなので、組み立てるのに一苦労でした。]
[チェーンもカットしてあった為、再度、コマを合わせて装着しました。
チェーンリングの美しいスペードのPantographedに注目!! ]
[リア・ディレイラーも外されていました。カンパのスーレコの美しさに、しばし見とれてしまいました。]
[空輸中にリアエンドアジャスターが折れてしまったようです。 最悪ですね~
まぁ、保険でカバーしてもらう予定ですが、当時モノのカンパを探さないとイケないので、ちょっと憂鬱です・・・]
[組み立てると、こんな感じです。格好イイですね~
いたる所にCOLNERのロゴとスペードのPantographedが入っていて、いかにもワンオフ物らしい仕上げです。]
で、このコルナー、さらに凄い事に、
Viborチームが1978年のジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia) で
実際にレースに使ったうちの1台なのです。
詳細はこちら・・・
もっとも、エルネスト・コルナゴがレースに参戦する為に立ち上げたブランドがコルナーですから、
当然と言えば当然なのですが、現存台数が少ない上、さらに今回、入手出来たロードバイクは、
“ジロ” に参戦した、由緒ある物だったりします。
こういったヒストリーもあり、今回、購入に踏み切った訳なのですが、
価格の方は驚く程高い物ではなく、中古の軽自動車を買う感覚ですかね~ (笑)。
この夏、コルナーが僕の “修行ライド” に拍車をかけそうです・・・
と、言う訳で・・・ 今日の動画は1978年のGiro d’Italiaの
Stage14 をご覧頂こうと思います。
この年、モゼールがポイント賞を獲得しています。
ところで、今日、コルナーの他にもうひとつ自転車関連のパーツが届きました。
[今日、イギリスから届いたのは、ウィリアムズのコッタータイプのクランク (写真右側) です。
今まで持っていたTAの58Tチェーンリング (写真左側) と合わせ、現在、街乗りで使っている、
モールトンMK-3に装着して、Sレンジ風にしようかなぁ~ と思ったのですが、
今回、コルナーが手に入ったので、モールトンのUPグレードに興味がなくなってしまいました・・(笑)。]
そうそう、そう言えば、今日の作業の事も少々・・・
今日、ドイツのサイトで注文していた、P200Eのバッテリー車用の新品のバックプレートが届きました。
[先日から修理しているP200Eがどうしても充電しない為、満を持してBPを新品に交換する事にしました。
この場合、満を持してと言うよりは、業を煮やして・・・ と言った方は正解かもしれない(苦笑)。
ただ、ドイツで注文したのに、届いたパーツはLML製でした~ (再・苦笑)。
今、この7本線タイプのイタリア物って、あまり流通していないようですね。]
コレで迷宮に迷い込んでいるP200Eに一筋の光明が差し込めばイイんですがねぇ~
こちらの方も “修行” が続きます (苦笑)。
ではでは・・・