ベロ ソレックス (ダイハツ ソレックス) 1号車と2号車の違い・・・

いや~ 今日は息子の幼稚園がお休みだった為。
いつものようにお店に息子を連れて行って仕事をしました。

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[今日も息子を連れてお店へ・・・  
仕事中は動画を観てくれているので、全然、仕事の邪魔をしませんね。]

で、今日も昨日に引き続きベロソレックス2号車の組み立て作業を行ったのですが、
ますは・・・

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[デコンプのワイヤーを引き直しました。 
タイコ部分は自転車のワイヤーエンドキャップをはんだ付けして作りました。]

引き直す際・・・

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[シリンダーヘッド側のリターンスプリングは少し強めのスプリングに交換しておきました。]

ところで、このベロソレックス2号車には、
サイド部分にチェッカーフラッグのデザインが入った『1.125』 のタイヤを履かせたのですが、
予想どおり、フロントフェンダー部分に干渉点が出てしまいました。

なので・・・

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[フロントフェンダーの干渉点をカットしました。 
少し長めにカットしたのには理由がありますが、その理由は後日改めてお知らせします。]

実はこのフロントフェンダー周辺を組んでいて、色々と困った事が出てしまいました。
先のタイヤがフロントフェンダーに干渉するのもそのひとつなのですが、
他にも干渉点が出てしまい、ネジの組み方を変えたり、ボルトの頭をグラインダーで削ったりと、
結構、大仕事になってしまいました。

中でも一番驚いたのが、エアーを入れた状態だとフロントタイヤが何かに当たってフォークに組み込めなかった事です。
『何に当たっているのかなぁ~』 と よくよく見てみたら、タイヤの側面がフロントフェンダーステー部の
エラに当たっている事が判明・・・ (苦笑) 。


詳細は下記の写真をご覧下さい。

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[黒いフロントフェンダーステー部の赤い○部をご覧下さい。
この部分にエラが出ている為、タイヤが当たってホイール本体が組み込めないのです。
ただ・・・ ここで注目して頂きたいのが、後部に写っているオレンジ色の
ベロソレックス1号車のフロントフェンダーステーです。 
よ~く見て頂くと、黒のフロントフェンダーステーにあるエラが
オレンジ色の方には無い事がお分かり頂けるかと思います。
]

以前、このオレンジ色のベロソレックス1号車のタイヤ交換をした時には、
この部分で作業が止まらなったので、すぐにパーツの違いが分かったのですが、
このパーツの違いを車体番号から確認してみる事にしました。

まず、オレンジ色の1号車は1,000番台なので、輸入の初期ラインと考えてもイイでしょう。
その反対に今製作中の黄色の方は9,000番台なのです。


以前、このブログで “ ベロソレックスこと日本名 ダイハツソレックス号 ”について
少々お話した事があるかと思いますが、その際、ファンサイトを調べたところ、
日本に輸入された1974年~76年当時、25,000台位の車体が販売されたとご紹介したと思います。

ただ、コレはあくまで数少ない資料の中から出て来た数字らしく、
僕が思うに、噂の域を出ないモノではないか・・・ そんな風に思います。

と言うのも、輸入販売されたのは僅か2年間です。
コレを日にちにで言うと730日ですが、販売台数とされる25,000台で割ったところ、
何と1日に34台強も売れている計算になります。

まさか・・・ 当時、二輪車の販売ルートを持っていなかったダイハツで、
自転車バイクのソレックスがそんなに売れているとは思いませんが、
かのホンダのスーパーカブは1974年に634,942台も生産されていますからね。

まぁ、天下のスーパーカブと比べるのは酷ですが、そう考えると、
ダイハツが1日34台強のソレックスを販売するのは可能だったのかなぁ~
今となっては謎ですが、前出の車体番号で考えた場合、
1号車のオレンジ色の車体番号は1,000番台ですから確実に輸入初期です。

それに比べ2号車の黄色の方は9,000番台なので、恐らく輸入の中期、
もしくは、当時輸入されたとされる25,000台が 『都市伝説』 だとしたならば、
輸入の後期に分類されてもおかしくないかと思います。

先のフロントフェンダーステーにあるエラはこの間に改良された、いわば “後期仕様” かと推測されます。
恐らく、地面から巻き込んだ泥とかが、エンジン下部の駆動ローラー部に付着しないようにする為の
プチ泥除のようです。

ただ、前記のとおりタイヤが入らない・・・
なので、方法としては一度エアーを抜き、タイヤを凹ませてエラの部分をかわした上、
フォークに入れてから、一番最後にエアーを入れて作業を完了させると言うメンドーなモノ・・・ (苦笑)。

そんなに効果があるモデルチェンジとは思えませんが、
それも70年代車の魅力のひとつではないでしょうか?

ところでもうひとつ、、オレンジ色の車体番号1,000番台車と、
黄色の車体番号9,000番台車では異なる点がありました。

それは・・・

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[デコンプのレバーのデザインが異なるのです。 左が1,000番台 (オレンジ) で右が9,000番台 (黄色) です。
初期にあった滑り止めのスリッドが後記になると無くなってフラットになっています。
この部分に関しては簡素化が進んでしまったようですね・・・]

他にも何点か違いを発見したのですが、この続きまたの機会にして、話を整備の事に戻しますね。

今日はキャブレターのOHもしました。

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[こちらがOH中の様子です。]

この作業中、何か足りない事に気付いたので1号車の方で確認したところ・・・

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[スロットルアームの押さえ部にあるプラパーツとアームのリターンスプリングが無くなっていました。
(赤い↓部参照)
コレでは作業が進まないので、一旦キャブレターの作業は頓挫ですが、
『海の家』 の方にスペアのキャブレターがあったと思うので、改めてチェックしてみようと思います。]

残念ながらキャブレターの作業は中断してしまいましたが・・・

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[引き続き、フロントブレーキとスロットルワイヤーを引き直す事にしました。]

で、ここで今日の作業は終了です。

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[こちらが作業終了時の様子です。
キャブレターが頓挫したので、今度はいつになる事やら・・・ (笑) 。]

やはり今日のように2台のベロソレックス (ダイハツソレックス) を見比べながら作業すると面白いですね。
実際、そんなに価値のある車両ではないのですが、個人的には凄く好きな乗り物ですから、
引き続き、謎解きをしながら作業を進めて行きたいと思っています。

この続きも是非ご期待下さい (笑) 。

さて、このあたりで今日の動画に行きたいと思います。
今日も全編 “ベロソレックスのネタ” になったので、
ベロソレックス関連の動画をご覧下さい。

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