いや~ 先日から整備しているスモールボディがなかなか進みません。
オーナー様からお預かりした際、『少し走行すると止まる』
『そしてエンジンがかからなくなる』とのご相談を受けて
その症状を改善させるべく作業を開始しました。
よくある症状だったので、基本的な部分を調べたところ、
ガソリンコックが壊れていたり、ジェネレーターの配線や
プラグコードが切れていたりと、目視で判断できるトラブルばかりだったので
『すぐに修理できるだろうな』と思ってのですが、
フタを開けてみると、そうも行きませんでした。
目視で判断できる場所を全て交換修理したにもかかわらず
『少し走行すると止まる』、『そしてエンジンがかからなくなる』の症状は
一向に改善されなかったのです。
そうなると目視ではない部分のトラブルという事になりますよね。
僕が最初に考えたのは軽いピストンリングの抱き付きだったので、
まずはエンジンのシリンダーとヘッドを外してチェックしてみたのですが
大変な事になっていました。
[結果から言いますとこの写真のように全部バラバラにする事となりました。]
[まず大変なところその①です。
クランクケースのサークル面に傷が入っており、明らかにロックした形跡が有りました。]
[次に大変なところその②です。
コンロッドが首を振っておりガタガタになっていました。
急激にロックした時に逝ってしまった可能性が高いです。]
[そして大変ところその③は
ピストンにもロックした形跡が有りました。
そんなに大きな傷ではなく細い縦傷ですが、傷の上から微妙にカーボンが付着していたので
少し前にロックした後、そのまま走行していたように思います。]
さらにピストンリングの表面もかなり傷が入っていたので、
これら①②③を修理するの大変な作業になりそうです。
こうなると、実動の中古エンジンを探してOHした方が安価に済むような気がしますが、
まずはプランを考えてオーナー様にご報告したいと思っております。
という訳で今日の動画はこの作業中の様子をご覧頂こうと思います。
今日もお時間のある時に動画にお付き合い頂ければ幸いです。
(この動画はブログ限定です。)