リスペクト or 盗作? ジョージ ハリスン VS ジョディ ミラー

音階にはドレミファソラシドしかない、半音を入れても
たった12個・・・

これだけしか音が無いので、偶然、必然?
似てる曲って沢山ありますよね・・・

酷い場合は著作権がどーのこーのって事になり、
まぁ、簡単に言えば、パクリで裁判って事にも・・・
有名なトコでは
『ジョージハリスン』の『マイ スウィート ロード』ですね。

さっそく聴いて頂きましょう。
『ジョージハリスン』の『マイ スウィート ロード』
gh.jpg
次をクリック→[audio:my sweet lord.mp3]

さて、『ジョージハリスン』が『マイ スウィート ロード』を製作するにあたり、
パクったとされるのが、『ヒーズ ソー ファイン』と言う楽曲です。

この曲は『シフォンズ』の1963年の全米No1ヒットソングですが、
盗作騒ぎを決定づけたのは、『1963年』の『オリジナルバージョン(原曲)』ではなく、
『1971年』に『ジョディ ミラー』って言う、カントリー歌手が、この『ヒーズソー ファイン』を
ニューアレンジで発売した物が、『マイ スウィート ロード』に激似だったらしく、
それを発端に、『ジョージハリスン』の『マイ スウィート ロード』が盗作ではないか?
との騒ぎが大きくなったそうです。
それでは、どの位似ているのでしょうか?
レアな当時のアナログ音源から聴いて頂きましょう。
『ジョディ ミラー』さんで、『ヒーズ ソー ファイン』です。
jm.jpg
次をクリック→[audio:he s so fine.mp3]

言いがかりや、カツアゲが得意な、アメリカ人らしいヤリ方です(苦笑)。
『カバーバージョンが似てる』と言われたら、『どっちがオリジナルなんだ?』って事になりゃせんか?
本末転倒。
とは言え、似ていると言えば似ていますし、『この位ならよくある事じゃん』って言ってしまえば、
ソレまでではないでしょうか?

結果、『1975年』に盗作裁判の判決が下り、『ジョージハリスン』は負けてしまい、
原曲の『ヒーズ ソー ファイン』を管理している『ブライト チューンズ』側に、
58万7000ドルの損害賠償を支払うように命ぜられました。
ちょっとかわいそう・・・

ご存知かと思いますが、
『ジョージハリスン』の『マイ スウィート ロード』は、1971年に全米、全英でN01ヒットを記録。
何と、ビートルズ解散後、ジョンやポールを押さえて、最初にNo1ヒットを出したのが、
誰あろう『ジョージハリスン=マイ スウィート ロード』だったのです。

そんな事から、この『マイ スウィート ロード』は、少し皮肉も込めてか?
『偉大なる盗作』と言う、愛すべき名前でも呼ばれていたりします。

余談ですが、ご多分に漏れず、僕はBEATLESの大ファン!
仕事の関係で、渡英の機会が多い為、『リバプール』にも何度か行った事があります。
ツアーバスに乗って、『ジョージハリスン』の生まれた家を見にいった事もあります。

2001年11月29日に彼が亡くなった時、お悔みのと、今まで有難うの意味も込めて、
少しですが、その時撮影した、『リバプール』の写真を、僕のホームページでもご紹介しております。
是非、下記をクリックしてご覧下さい。
リバプールの風景

今回は、盗作のお話しでした。
このシリーズは続きますよ(笑)。

P.S.
『ジョージハリスン』自身が、2000年に、『マイ スウィート ロード』のセルフカバーを
発売しましたが、あまり話題にはならなかったようです・・・
今回はオマケですが、このセルフカバーで、
その名も『マイ スウィート ロード 2000』のレコード盤を手に入れる事が出来たので、
そのアナログ音源からお聴き下さい。
オリジナルに比べて、少しゴチャゴチャしたアレンジです・・・
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次をクリック→[audio:my sweet lord 2000.mp3]

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