Ludwig Flat base Hi-Hat stand のプチメンテナンス・・・

いや~ そう言えば、以前からリンゴスター関連のハードウェアを
ボチボチと集めてはいたのですが、
気が付けば、Ludwigのフラットベースハイハットスタンドが
3本 (3個)になっていました・・・ (苦笑)。

ハッキリ言って、買っただけでLIVEに使う訳でもなく、
練習でスタジオに持って行くでもなく・・・  ただ単に自宅でオブジェ化していました。

ただ、ここ最近・・・ 僕もリンゴスターのドラムやハードウェアを勉強しようと、
その道のコレクターやマニアの方のサイト、ブログ等を見るにつれ、
あまりにも奥が深いので、簡単に立ち入れる世界ではないな・・・ と感じでおります。

で、自分なりに、楽しめるリンゴスターモデルを購入 (製作) しようと
現在も試行錯誤してはいるのですが・・・
調べたところ、1963年にエド・サリバンショーに出演した頃の
リンゴスターの初期のBOPは “20×14、12×8、14×14” で、
その後、1964年頃から “22x14、13×13、 16×16” に変更になったそうです。

と、同時にそれまで (初期は) フラットベースハイハットスタンドが1121モデルだったのが、
Spurlockの1123モデルへ、そして、スネアスタンドもフラットベースの1363モデルから、
Buck Roger’s の1358モデルへ変更されました。

もっとも、細かい変更場所は多岐に渡り、一概には言い切れない部分もありますが、
大まかに言えば、63年と64年ではこのような違いがあったようです。

そこで、僕なりに市場の傾向をみたところ、
人気があり、価格が高いのが初期の20×14、12×8、14×14 のダウンビートのキットのようで、
アメリカでも軽く6,000.ドル (50万円前後) 位のプライスが付いていました。

ところが、ハードウェアで人気があるのは、後期のSpurlockの1123のハイハットスタンドと、
Buck Roger’s の1358のスネアスタンドだったりするのです。

また、後期はロジャースのスイボマチックに変更されており、
究極にこだわる方は、この部分までマッチングさせてはいるようですが、
最終的には、皆さんそれなりに好みのハードウェアを組み合わせ、
自分なりのリンゴスターのキットを楽しまれているようです。

まぁ、僕もそんなに拘りが深い方ではないので、
自分なりのキットを考えたところ、
初期と後期のミックスになってしまいますが、
個人的に使いやすいバスドラムという事で、20x14 (初期のサイズ)、
タムとフロアは13×13、16×16 (後期のサイズ) で組み立て、
Spurlockの1123のハイハットスタンドと、
Buck Roger’s の1358のスネアスタンドにする事にしました。

ただ・・・ 全てがビンテージ品の為、簡単に集める事が出来るモノではなく、
予算的にも決して安価ではなかったりします・・・
僕としては、出来れば70万円以内で全て集まらないかなぁ~ って、
かなり都合のよい事を考えながら、ボチボチと集めてはいたのですが、
20×14のバスドラムとSpurlockの1123のハイハットスタンドだけが
なかなか見つからず、プランが頓挫していました。

そんな中、ひょんな事から昨年の夏、20×14のバスドラムを入手が出来たので、
ようやく、キット自体が完成に近づいたのですが、
やはり最後の “鬼門” はSpurlockの1123のハイハットスタンド・・・

なかなか見つける事が出来ず、諦めていたトコ、
先日、ようやくアメリカのドラム専門店で販売されているモノをゲット !
間もなく、手元に届く運びとなりました。

そうなると、前出の 気が付けば、3本 (3個) になっていた、
Ludwigのフラットベースハイハットスタンドが必要なくなってしまいます。


今までは1123が入手出来なった代替品として、所有していたのですが、
キッパリと見切りを付けて、手放そうかな? って考えています。

ただ・・・ これらのフラットベースハイハットスタンドは、
今から45年以上も前のモノですから、最新のハードウェアに比べ、
悲しくなる程、動きが緩慢・・・ その上、経年からリーターンスプリングが少しへたっていたので、
このあたりのメンテナンスも必要になります。

1434.jpg
[今日は仕事の合間をみて、これら、Ludwigのフラットベースハイハットスタンドの
スプリングの調整を行ってみました。
メンテナンスの基本・・・ とりあえずバラして内部の構造を確認してみました (笑) 。]

2309.jpg
[上が純正のリターンスプリング、下が今回、調整用に準備した同サイズのスプリングです。
へたっている純正のスプリングに、新品のスプリングを継ぎ足して調整する事にしました。]

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[組み込んだらこんな感じです。きっちり、リターンするようにはなりましたが、
古いモノですから、使い手のテクニックでかなり左右されるかと思います・・・
まぁ、年代モノですから、最新の機材のようには行きませんので、雰囲気を楽しむ大人の方向きですね。
]

5133.jpg
[ちなみにこれらのフラットベースハイハットスタンドは “1205” というタイプです。
左が50年代のWHLブランドの物、右が60年代のLudwig Speed king ブランドの物です。
共に現在では入手が難しいハードウェアだったりします。]

とりあえずは、1123のフラットベースハイハットスタンドが手元に届いたら、
様子をみつつ、コレらダブっている1205のフラットベースハイハットスタンドは手放そうと考えています。
とは言え、景気もそんなに良くないので、簡単に売れるとは思えませんが・・・
どうなる事やら・・・ (苦笑) 。

と言う訳で、今日はこの1950年代品のWFLブランドの1205フラットベースハイハットスタンドを使い
演奏した際の動画をご覧頂こうと思います。

動画を撮影した時点では、まだリターンスプリングの調整はしておらず、
少しへたったままの状態でしたが、正直、僕的には演奏には殆ど支障がないと思いました。
まぁ、“50年かけて起こった経年劣化” もビンテージ品の味わいのひとつですから・・・

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