ラディック ビスタライトを一週間で買う方法 (笑)・・・

いや~ 一昨日から海の家に篭っていたのですが、
今日はお店で仕事があった為、午後2時に海の家を後にして “街” に出て来ました。
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[今日の島の天気はイマイチ・・・ 小雨がパラつく事もありました。]

ところで、今日、アメリカから届いたラディックのビスタライトを
ドキドキしながら開封しました。


ここで少し補足を書きましょう。
ラディックのビスタライトと言うのは 『ラディック』 と言うドラムメーカーが生産していた機種の名前で、
クリアボディをしている物を一般的に 『ビスタライト』 と呼んでいます。


今風に言うと、スケルトンとでも表現した方が “ピンと来る” 方も多いかな ?
もっと簡単に言えば“、ラディック社のスケルトンドラムセット” と言ったトコです。

で、僕が探していたのは、このビスタライトの黄金期とも言える1970年代の物なのです。
新品の購入も考えたのですが、日本国内の代理店に注文した場合、
アメリカへのオーダーになり (←ビスタライトはアメリカ生産の為)
最低でも納期は半年以上かかるとの事、
その上、バスドラム、タム1個、フロア2個のセットで50万円強との事・・・

まぁ、ブランド品だし、100歩譲って価格は仕方ないにせよ、
アメリカにオーダーを出すので、納期が半年以上もかかるトコが最大のネック・・・
早ければ1月からバンドの練習があるかもしれないので、事は急を要します。


仕方なく、新品の購入を諦め、昨年の12月から、
中古のビスタライトを日本国内で探してみたのですが、
セット自体の数が少ない上、中古で出てくる事は皆無・・・

唯一、3点セットを発見したのですが、フロアタムの横にクラックの補修があるにもかかわず、
25万円くらいのプライスがついていたので、断念・・・
『あぁ~ フロアタムが割れてなきゃ買ったのに~』 って思っていたら、
あっさり、他の誰かが買ってしまった・・・
『70年代のビスタライトって、状態が悪くても売れるんだ~』 って驚きと、少しの後悔が・・・

仕方なく、海外でビスタライトを購入する事を決意して、
アメリカとイギリスのVESPA関係の友人や仕事の取引先へEメールを送り、
『趣味でドラムを再開する為、ラディックのビスタライトがあれば買うので、情報があれば教えて下さい』と
連絡を入れたら、程なく (3日程で) アメリカのVESPA関連の取引先から、『友人に楽器屋がいる』、
『その店にレアな70年代のグリーンのビスタライトの13タムと16フロアがある』との
回答をもらい、早速、その楽器屋に連絡を入れて交渉に入りました

ただ、ここで考えたのが、ビスタライトって、クリアやアンバー (薄いオレンジ系) がポピュラーで、
グリーンなんて見た事がない・・
確かにレアだけど、3点セットで使うとなると、グリーンのビスタライトのバスドラムを
何処かで探して来ないとイケない・・・

『はぁ~ 困ったな~』 って思っていると、ちょうど同じ日、、
15年以上も前からVESPAパーツの取引きがあるイギリスのVESPA屋さんから
『グリーンのビスタライトのバスドラムが近所の楽器屋あるよ。』 って嘘のような連絡が入った・・・

早速、今度はそのイギリスのお店に連絡をしてみたところ、
そのお店にあるのはラディック製ではなく、ラディック製のビスタライトをレストアしている
『RCI』 と言うドラムファクトリーのカスタム品だとの事・・・

お恥ずかしながら、僕は全く知らなかったんですが、『RCI』ってもの凄く有名なドラムファクトリーで、
著名なドラマーも数多く使用しているらしく、特にビスタライト系のクリアドラムに関しては、
非常に評価が高いそうです。

で、楽器屋さんにそのグリーンのビスタライトバスドラムの事を詳しく聞いてみたところ、
シェルだけは 『RCI』で、他のパーツは当時のラディックのパーツで組んであり、
1970年代の機材と外観は変わらないとの事・・・

早速、写真を送ってもらったのですが、見てさらにビックリ ! !
ヘッドも全てラディックに交換されている上、シングルのタムホルダーと
リンゴスターのようなシングルブームスタンドホルダーまで付いているではないか ! !

写真を見て5秒で購入を決定・・・ (笑) 。
しかし、しかし・・・ 楽器屋さんいわく、大きな荷物なので、日本へは送れないとの回答が・・・

『お金はいくらかかってもいいから、日本へ送って ! !』 ってお願いしたんだけど、
『無理です。』 との回答には変わりなく、困っていたのですが、
よくよく考えてみたら、ちょうど、この1月の末に僕のお店で、20フィートのコンテナをチャーターして、
イギリスのサウスハンプトンから船便を出すので、そのコンテナの中にVESPAやLAMBRETTAと一緒に
バスドラムも入れて送れば問題は解決する事に気付き、その事を楽器屋さんに伝え、
サウスハンプトン港までバスドラムを発送してもらい、どうにか、一件落着・・・

はぁ~ (ため息) 海外の友人にお願いして、
わずか一週間で運良くビスタライトのグリーンの3点セットが揃いましたが、
神経がすり減りましたね~ 今度から日本国内で買おう (笑)。
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[今日、お店で開封した70年代のグリーンビスタライトです。キレイなドラムでしょ・・・
アメリカの楽器屋さんいわくエクセレントとの事・・・ 30年も前のドラムにしては合格です。]

さて、きょうの1曲はですね、
高校生当時、バンドで 『JEFF BECK』 をやっていた (やらされていた?) 関係上、
10代のガキにしては、年配のジャズ & フュージョン好きの方達と話をする機会が多く、
色々なアーティストを教えて頂きました。

今日はそのジャズ好きの諸先輩方に教えて頂いた中の一人、『GEORGE BENSON』の アルバム、
『pacific fire』 から 『Knock On Wood』 と言うナンバーをアナログ盤の音源でお聴き頂こうと思います。

実はこのアルバム、レコーディングされたのは1975年なのですが、
諸事情がありお蔵入りしていたモノが、1983年になって突然、発売された物なので、
当時 『幻のアルバムが発売』 なんて言われ、ジャズ・フュージョンファンは大いに盛り上がった記憶があります。

まぁ、記憶と言っても、当時、僕はまだ10代の若造・・・
“ジャズのジャの字” がようやく少し分かりかけて来たばかり (笑)。
でも、この曲のかる~いカッティングで心地よく盛り上がって行く感じが
もの凄く新鮮かつ格好良く思えた事を、今でも昨日の事のように記憶しています。

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    次をクリック→     [audio:gb.mp3]

さて、さて、実はこのアルバム、名ドラマー 『Steve Gadd』 が参加しているらしいのですが、
他にも2人、ドラマーが参加している為、レコードの裏ジャケには名前が記載されてはいるモノの、
『誰かどの曲を叩いているか』 正式なクレジットはなく、
今日お聴き頂いた 『Knock On Wood』 に関しても 『Steve Gadd (?)』 となっています。

まぁ、レコーディングから発売まで8年もお蔵入りしていたんだから、仕方のない事かもしれませんが、
今日、20年ぶりにこの曲をブログにUPするにあたり、何回か聴いてみたトコ、
やはりリズムのコンビネーションがタダモノではないので、僕も 『Steve Gadd』ではないか ?
そんな風に推測します。


マジで彼のドラミングは本当に格好イイと思います。
15年ぶりにドラムを再開するにあたり、『Steve Gadd』 のような技は1000%無理にしても、
こんな感じのジャズ・フュージョンをやりたいな~ そう思っています。

でも、今回、買ったラディックのビスタライトはどちらかと言えばハードロック向き・・・ 
と言う事はジャズ系のドラムをもう1セット買わないとイケないかな~ (苦笑) 。
(実際、近日無理してでも買いますケド・・・)

80年代のYD9000なんて、モロに 『Steve Gadd』 の機材なので
格好イイよね~ (←何でも形から入ろうとするダメなアラフォー代表です。笑)
またまた物欲に押し潰されそうな毎日が続きますね~

誰かジャズ・フュージョン系のバンドで、ドラマーをお探しの方、僕を使って頂けませんか ?
技術と体力はありませんが、機材を買い揃えるお金と無駄に情熱だけはありますよ (笑)。
ご連絡をお待ちしております。

ではでは・・・

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