イカすタコ映画のLAMBRETTA

皆さんは、『テンタクルズ』って言う映画をご存知でしょうか?
僕が中学生の頃(70年代後半)、結構、話題になった映画です。

16.jpg
[TENTACLES]

どんなストーリーかって言いますと、『大ダコが人間を襲う』アホなモノで、
正直なトコ、B級感はいなめませんが、何とも愛すべき映画なのです。
偶然にも、有線が配信している無料動画サイト『GYAO =ギャオ』
映画配信のコーナーで、この映画を久しぶりに見る事が出来ました。
勿論、『ツッコミどころ満載』で、今見ると、自宅のパソコンソフトで作れそうな特撮だったりします。
そんな中、ほんの一瞬ですが、面白いシーンを発見しました。

それは、2人のダイバーが黄色の潜水艇で、
真っ青な海へと入ると言う、海洋サスペンス映画に有りがちなシーンでの事、
何と !海底に沈んだ『LAMBRETTA』が映し出されるのです。これには超ビックリ !
で、よくよくクレジットを見てみると、舞台は『アメリカ』のようですが、製作国は『イタリア』になっていました。
もしかしたら、このシーンだけ、『イタリア』の青い海を使って撮影して、カットインしたのかな?
何て、勘ぐってしまいました(笑)。

35.jpg
[海底に沈んだLAMBRETTAの映像]

勿論、『LAMBRETTA』も撮影用に、わざわざ、その時に沈めたような雰囲気があります。
スタッフが『イタリア映画』と言う事を見えない部分でアピールする為、『LAMBRETTA』を沈めたのなら
タコの映画なのに、なかなかイカした裏技』と言えます。
では、何故?『VESPA』では無かったのか?


答えは簡単です。映画の公開された1977年には、皆さんもご存知のとおり、
『LAMBRETTA』の会社は既に無くなっていました。
もし、会社が現役で存在する『VESPA』を使用して、海底に沈めた場合、
『PIAGGIO』が非常に嫌悪感を示すハズです。
その点、『LAMBRETTA』だったら、会社が既に無い訳ですから、怒られる心配はありません。
しかも、『イタリア製ブランド』としての存在感は抜群です。
そんな訳なので、映画のスタッフからしても、大変に使い易いアイテムだったのでは?
と、このシーンについて、勝手に僕が推測してみました(笑)。

ところでこの『テンタクルズ』によく似た映画で『ザ・テンタクルズ』というモノもあります。(まぎらわしい・・・)
『ザ』が付く方は『大ムカデ』が人間を襲うと言うストーリーです。
どうい言う意味かな? って不思議に思ったので、『テンタクルズ(TENTACLES)』意味を調べたトコ、
『触手』と言う意味があるそうで、『タコ』、『イカ』、『ムカデ』、それに『イソギンチャク』もこの仲間になるそうです。

『これじゃ、“テンタクルズ”って言うタイトルの映画はいくらでも作れるな』って思いました(笑)。
『大イカ』や『大イソギンチャク』が出て来る映画だったら、子供は大喜びだと思う・・・

ここで、僕も大好きなUKのバンド
『OCTOPUS(オクトパス)』の『Saved』を聴いて頂きましょう。

26.jpg
[限定7インチ ブルー盤]

ブリットポップの古典的な旋律が大爆発です!
90年代のUKサウンドが好きな方には、超オススメのサウンドです。
次をクリック→[audio:saved.mp3]

ちなみに、この海底の『LAMBRETTA』の形式を僕なりに鑑定して見たトコ、
『SX125』の後期モデルだと思います。(もしくはSX150かも?)
フラットリアキャリアに社外のWシート、純正フェンダークレスト等
が見てとれます。

lam_1.jpg    lam_2.jpg    lam_3.jpg
[VSHがレストアしたSX125です。]

『SX125』は主にイタリア国内でデリバリーされたモデルです。
そう考えると、やっぱ、この海底のシーンは『イタリア』で撮影されたモノか?

今となっては答えは『闇の中』・・・イヤイヤ『海の中』(笑)。

タイトルとURLをコピーしました