いや~ 今日は 『海の家』 で先日初期始動させたVESPAの
テスト走行に出る為、最終整備を行っていました。
で、午後4時半を過ぎた頃にようやく整備が終わったので
テスト走行に出る事にしました。
という訳で今日の動画は
そのテスト走行の際に撮影したモノをご覧下さい。
さて、テスト走行の後は先日修理の為にお預かりしたVESPAをバラしてみて、
詳細を確認してみる事にしたのですが・・・
まずは写真をご覧下さい。
[大元のエンジンがかからない原因はコレでした。
キャブジョイントのマニーホールドが完全に折れていて、キャブ本体の方はフレーム側に落ちていました。]
このVESPAは今は潰れてしまった広島のVESPA屋から購入されたらしいのですが、
オーナー様のお話によると、購入当初からエンジンのかかりが悪かったとの事ですから、
納車時からすでにマニーホールドにクラックが入っており、エアーを吸っていた可能性が高いですね。
他には・・・
[何故か75ccになっていました。
コレはオーナー様も知らなかったそうです。
原付登録のVESPAにオーナー様の断りもなく75ccを組むのは違法です。]
[しかもヘッドは75ccが入っているのに、クラッチはノーマルのまま (苦笑)。
プライマリーも純正を使っています。 コレではまともに走りません・・・]
さらに調べると・・・
[リアシャフトにガタが出ており、
バックプレートやドラムの内部、さらにバックプレートのスタッドの頭にまで干渉の痕が有りました。]
オーナー様のお話によると、
エンジンのOHをしたモノを購入したとの事ですが、外観から目視の限りでは
リアシャフトのベアリングを交換した形跡がない為、OHしていない可能性が高いですね。
そして・・・
[ガソリンホースは差し込んであるだけで、きちんと固定されていませんでした。]
マジでこの状態には少し参りましたねぇ~
ちょっとチェックしただけでコレだけ出て来るのですから、全体を調べたら大変な事になりそうです。
こうなってしまうと、もう整備や修理以前の問題になります。
よくこんないい加減な事が出来るモンだと呆れてしまいました。
この内容で30万円近くもオーナー様から搾取するのですから
悪評が立ってしまい、お店が潰れたのもよく分かります。
同業者としてはとても残念ですね。
この後、整備の進め方はまだ未定ですが、
オーナー様とお話をしてからになりそうです。
何とも後味の悪い作業でした。
ではでは・・・