いや~ 今日はピアノコンクールの本選が開催されました。
大きな大会の本選なんて初めての事で、
今回は右も左も分からないまま、今日の日を迎えてしまいました (苦笑)。
実際、中国エリアの精鋭ばかり参加するので、
賞を頂く事はできませんでしたが、息子も僕もとてもいい経験が出来たと思います。
また、コンテストの意味や、参加する際の対策等も知る事が出来たので
来年からの参考になりました。 (←来年出るかどうかは分かりませんが・・・)
一番痛感したのは、クラシックのコンテストというのは、ロックピアノのように感情を出し、
リズムを揺らして演奏すると審査の対象にはならないという事です。
僕は『Ray Charles』、『Billy Joel』、『BenFolds』等のグルーブして揺れるロックピアニストが好きです。
息子のピアノの先生もLIVE活動をされている方で、人に心地よく聞かせるという事を一番に考える方ですから、
僕と基本の考え方は同じです。
で、今回はコンテスト対策で臨時にお願いした先生がいらっしゃるのですが、
その先生も同じ考え方でした。
その先生はロシアへの留学経験も有り、曲に物語をつけ、
それを鍵盤で表現するという事が大切だと提案して下さいました。
この考え方は僕も大賛成でした。
まさにみんなの考えた事が同じだったので、曲を仕上げる方向性は決まりました。
実際、グルーブ感を出すとか、人に心地よく聞かせる事とか、曲に物語をつける事とかは、
前出の『Ray Charles』、『Billy Joel』、『BenFolds』等が何十年も前からやって来た事ですから、
それを息子に伝える事は、音楽の根幹に関わる大切な事だと思いました。
ただ・・・ 歴史のあるクラシックの分野では 『BenFolds』 のように揺らしてピアノを弾くとアウトだったのです。
審査の対象外なのです。(苦笑)。
ロックコンサートならグルーブと言われる事も、クラシック曲でやると譜面を無視しているとか
煩いと意味嫌われるようです。(←コレは辛いです・・・)
それにリズムを揺らすと 『拍が取れていないダメな演奏』 と酷評されてしまいます。
実際、これらの内容は息子の講評に書かれていた事です。
良かれと思い、あえて狙ってやった事が全て裏目に出てしまい。
評価は酷評のみ・・・ 一同デスマスクになってしまいました (笑)。
む~む、クラシックのコンクールでロックのグルーグ感を出すのはNGというのは
少し辛いですね~ 僕はやや納得が行きません。
でも、それがクラシックのコンクールですから、従わなければなりません。
そう考えると 『Keith Emerson』 や 『Eumir Deodato』 は本当に凄いですね。
という訳で今日の動画は
クラシックのコンクールで 『BenFolds』 のようにピアノを揺らして弾いている
息子の雄姿 (笑) をご覧下さい。
曲は 『湯山昭』 の 『天の川のバラード』 です。
いかがでしたでしょうか?
僕は息子の奏でるグルーグ感はとても好きです。
小学3年生にしては、ロック的なピアノをよく表現していると思いますし、
『Ray Charles』 や 『Billy Joel』 や 『BenFolds』 の言わんとする事を
息子なりに理解していると思います。
天才的に上手い訳ではありませんが、
箸にも棒にもかからない程の下手クソでもありません。
ですが、ピアノのプレイに対する解釈が根本的に違うので、
クラシックのコンクールでは評価の対象外となってしまいます。
ですから、これからマジメにクラシックのコンクールを目指す方は
絶対に弾いてはイケないピアノですので、反面教師的な感じで見て下さいね。
う~む来年はどうするか?
『BenFolds』 を封印して面白くない弾き方で出場するか?
それとも、このまま揺れたピアノを弾き続けて酷評を受け続けるか・・・
難しい選択ですね。
ではでは・・・