死神

昨晩は早く寝ようと思ったのですが、
やっぱヤル事が沢山あるので、結局、午前3時頃まで仕事をしていました・・・
さすがに眠たくなったのですが、横になっても疲れ過ぎて眠れない・・・
仕方ないので、『ヤフー動画』で『落語』でも見ていたら、眠たくなるだろうと思い、
何か、いい演目はないかな? って探していると、
『6代目柳谷小さん』の襲名披露興行で、『死神』と言う演目をやっていた。

この『死神』と言う演目は、幕末から明治にかけての大名人、
『初代 三遊亭圓朝』作 とされる古典落語の名作で、僕自身も大好きな、大変にシュールな演目です。
その内容とは、 貧乏な男が『死神』に魂を売り、金持ちになるのですが、
最後には自分の欲の為、 『死神』さえ裏切り、結果、『死神』に殺されてしまうと言う、意味深な内容で、
どちらかと言えば、西洋のオペラ的な要素がある演目と言えます。

それもそのハズ、この演目の作者『初代 三遊亭圓朝』が、
グリム童話『死神の名付親』を 歌劇化した『靴直しクリスピノ』からインスパイヤされ、
それを日本風にアレンジされたとされています。

よく人間の寿命をロウソクに例えるでしょ、
この演目の最後にも、その“さわり”が出て来ます。
『死神を』裏切ったばかりに、主人公の男は、ある場所に連れて行かれる・・・
そこには沢山のロウソクがあり、その長さで人の寿命が決まると『死神』に教えられる・・・

その男が自分の寿命について、聞いてみたところ、
『死神』を裏切ったばかりに、ロウソクはすでに消える寸前にされていた・・・
まさに風前の灯である。
『死にたくない』と懇願する男に、『死神』は一本のロウソクを手渡し、
『消える寸前のお前のロウソクに継ぎ足せ』と言う・・・
うまく行けば、『寿命をやる』と・・・

この後、『落語の最後』の部分の、いわゆる『サゲの言葉』で終わる訳ですが、
その男が死んだと言う事を明確に表現せず、聞き手に判断させる終わり方が大変に印象的です。
それは、演じる落語家さんのテクニックにもよりますが、
多くは、『あぁ、消える』と言った『サゲの言葉』で、 主人公の死をイメージさせて締めくくる事が多いのですが、
僕が聞いた中では『やっぱり寿命だ』と言った、シュールな物もあります。

また、先日、惜しまれながら、引退を表明した、笑点でもお馴染みの 『三遊亭圓楽』さんは、
『ふるえると、消えるぞ』『サゲの言葉』で終え、 聞き手にその答えを投げます。
聞く人により、ロウソクを継ぎ足し生き延びたり、その反対に消えて死んでしまったり、
その人の人生観で、答えも大きく変わって来るのではないでしょうか?

とは言え、一番凄い『サゲ』『立川談志』です。
一度継ぎ足して寿命を取り戻したその横から、
『死神』が息を吹きかけてロウソクを消して殺してしまう(笑)。

談志師匠以外には出来ない、究極の『サゲ』と言えます。

ちなみにこの『死神』『世にも奇妙な物語』で、現代版にリメイクされた事もあり、
その時の主演は、何と、今をときめく『そのまんま東』こと『東国原英夫』宮崎県知事である事は
以外と知られていないと思います。
落語の原題が『世にも奇妙な物語』に取り入れられたのは、唯一この『死神』だけです。

で、今日は『死神』つながりで、 『死神博士』が出てくる『仮面ライダー』のテーマ曲
『レッツゴー ライダー キック』を当時のアナログ盤からお聴きください。
いや~『死神博士』怖かったよな~・・・
ちなみにこの曲、『BEATLES』の『GET BACK』のリズム形態にそっくりです。
でも『GET BACK』はAから、『レッツゴー ライダ ーキック』はGから始まります。
r2.jpg
次をクリック→[audio:Lets go rider kick.mp3]

とは言え、なかなか落語の内容を文章で表すのは難しいのですが、
こう言った『シュールな物もある』、と言う事で、 是非、興味のある方はチェックして見て下さい。

おっとっと・・・ヨタ話が過ぎて、今日の話が書けなくなりました(笑)。
今日は、お色直しが完了したスモールを塗装屋さんに引き取りに行ったり、
エンジンを割ったり(忙しいので割っただけ・笑)、 ラージのセットアップ走行をしたりと、
朝9時から、ず~とフル活動です。
118.jpg
[今日は色々とVESPAを積み替えて大忙し・・・]

実は、今月中旬から海外出張があるのですが、
夕方から、その航空チケットの予約の為、JTBに行きました。
僕の昔からの友人がJTBに勤めているので、いつも無理を聞いてくれて、
色々と、海外での予約事項を手配してくれるので、大変に助けられています。

で、そのJTBの支店は、今、話題の『大和ミュージアム』の前の“某百貨店”の中のテナントなのですが、
平日の夕方とは言え、『大和ミュージアム』の人気は凄いですね!
ミュージアム前で記念撮影する年配の方の団体もいたりして・・・

ともあれ、呉生まれの生粋の呉っ子の僕としては、とても嬉しく思います。
皆さんも、呉にお越しの際には、是非『大和ミュージアム』にお越し下さい。
ym.jpg
さて、この後、静かになった深夜から、ET-3のエンジンを組み立てようと思います。
深夜、みんなが寝静まった事、『死神』でも来ないかな?
魂は売らないケド、VESPAなら売ってやるぜ(笑)。
お後がよろしいようで・・・

タイトルとURLをコピーしました