厄介な春の使者は4.000kmの彼方から・・・

昨晩も徹夜・・・
と言っても、どうも気分が乗らないので、 半分は『You-Tube』で『Paul Weller』を見ていましたが・・・(笑)
で、早速、朝9時に眠たい目をこすりつつ、塗装屋さんへ・・・
昨日、祝日だったので、塗装に出していた、『VESPA』のパーツが全く仕上がって来なかった為、
今日は何とか仕上げてもらわないと、 かなりヤバイ、本気でヤバイ、マジでヤバイ(←歳を取ると、くどくなる・・・)
そんな訳なので、朝一番にご機嫌伺いに行ったって感じです(笑)。

僕としては、2台分の『VESPA』のパーツを仕上げてもらいたいトコだったのですが、
回答は『無理』・・・(急なお願いなので、当然です・・・)
『でも、パーツ点数の少ない、1台分は何とかするので、午後6時以降に来てくれ』との事・・・
とにかく、深々と頭を下げてお願いして、その場を後にしました。
いつも、急なお願いばかりして、本当に申し訳ないと思っております(反省)。・・・

ただ、祝日前にも中国地方のお客様から、スモールボディのご注文が入った為、
またまた、近日、急なお願いをしなければイケない・・・
そうでなくても、今も5台以上、ブラスト車からの仕上げをお願いしているので、
かなり恐縮ではあります・・・
でも、僕のトコを選んでくれたお客様の為にも、一緒に徹夜して頂きましょう(笑)。

ところで、今日、呉市の空は『まっ黄色!』
本当に空全体が“かすんで”いて、格好よく言えば、幻想的・・・
でも、見方によっては、ハリウッド映画のCGでよく見る、
核戦争で、地球が滅びる前日のような光景にも見えます。少々怖い・・・(苦笑)。
実はコレ、ご存知『黄砂現象』なのです。

写真は夕暮れ時に撮影したモノです。
日が沈みかけているので、分かり辛いかも?しれませんが、
それでも、景色全体が、“かすんで”いるのがお分かり頂けると思います。
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[黄砂な夕暮れ]

関東地方の方にはピンと来ないかも? しれませんが、
西日本で毎年2月頃から起こる、この『黄砂現象』は、『春の使者』とも呼ばれています。
読んで字のごとく、中国の北西部、『黄河流域のゴビ砂漠』や『黄土高原』、
それに、『タクラマカン砂漠』等から、直径5~50ミクロン(参考= 1ミクロンは1ミリの1000分の1)の、
霧のような黄色い砂が、風に乗って運ばれて来る現象なのですが、
何でも、聞いたトコによると、この砂がある地域だけでも、日本の約4倍もあるそうですよ。
なので、永遠に砂は飛んで来ます(苦笑)。
『え?風に乗って砂が?・・・』って思う人も多いでしょうが、
この時期、中国北西部からの、いわゆる『偏西風』は、
高さが10,000メートル近いモノもあり、風速も50メートル以上ある為、
たった2~3日で、4,000キロの空の旅をして、僕のお店に黄色い砂を運んで来る訳です(笑)。

おかげで店の前に『VESPA』を置いていると、砂が薄っすらとかぶって、
一見、ホコリがついているように見える事もしばしば・・・ (イメージ悪っ!)
嘘のようですが、この『黄砂の時期』には、たった半日でこんな事が起こります。
また、この時期は、洗濯物が外に干せないと言った弊害も起こります。
ちなみに、この時期を含め、中国から日本に飛んで来る『黄砂』は
『年間100万トン~300万トン』との事、その内、『降下量は1平方Km当たり、約1~5トン』との事で・・・
あっ! という間に、『VESPAは砂まみれ、洗濯物も砂だらけ・・・』 かなり迷惑な話です。

最近では、この『黄砂』の中に人体に有害な『大気汚染物質』が含まれていると言う
報告もされています。

そう言った意味では、前記に冗談で、黄砂の様子は地球が滅びる前日のようって表現しましたが、
あながち、冗談ではなさそうです。

で、今日は『Paul Weller』の『Ends Of The Earth』を聴いて下さい。
211.jpg
次をクリック→[audio:Ends of the Earth.mp3]

ではでは・・・

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