ガンメタ・・・

いや~ 現在製作中のVESPAは純正のガンメタに塗る事になっているので
その準備を進めていたのですが、少し困った事になってしまいました。

実は今回の製作は元々ガンメタだった車体を再度同じガンメタに塗って
フルレストアする事になったのですが、このパターンはレストア時に色を変えてしまうより
何倍も難しかったりします。

というのも今から40年も前の車体ですから、色褪せやくすみが出ており
なかなか元色(純正色)の再現というのは難しかったりします。

そこで分解しながら40年前の純正の色が比較的綺麗に残っているであろう、
ハンドルの内部やタンク下のフレーム等をチェックして
そこから純正色をコピーするという方法がベストだと考えました。

ところが・・・ 分解していて大変な事が発覚しました。
何と純正だと思っていたガンメタが全塗装されていた
非純正カラーだという事が判明したのです。

非純正と言えば少し大げさですが、厳密に言えばガンメタの上からガンメタを再塗装した
車体だったのです。そしてここで気付いたのですが、純正のガンメタよりも
若干濃い仕上がりのように感じました。


再塗装した職人さんがあえて純正よりも濃いガンメタに塗ってしまったのか?
それとも経年で色が変化したのか? 今となっては判断が難しいですね。

そんな中、まずは車体に塗る色をオーナー様にお見せする為、
ガンメタのサンプルカラーを製作する事になったのですが
結果から言いますと、一番元色が残っていたのはリアのナンバープレート台だったので
そこからガンメタのサンプルカラーを製作する事にしました。

で、製作したそのガンメタのサンプルカラーが下記の写真です。

[塗装工場の職人さんにナンバープレート台のガンメタをベースに
サンプルカラーを作って頂いたのですが、サンプルボード(上側)に塗られているガンメタは
少し薄いように感じませんか?
]

さすがにナンバープレートベースのガンメタと違うような仕上がりだったので、
塗装の職人さんに再調色をお願いしたところ、
『そんな細かい所まではできない。』と言われてしまい
結果、途中まで施工していたVESPAを塗装工場から引き上げる事になりました。


まぁ、簡単に言えば仕事を投げられてしまった訳ですな(苦笑)。

僕も悪気があって言った訳ではなく、オーナー様のご要望に合わない色だったので
再調色をお願いしただけだったのですが、どうも機嫌を損ねてしまったようですね。

なので、コレから課題が山積です。
新しく板金塗装を請け負って下さる所を探さないとイケないのは勿論の事、
純正だと思っていたガンメタが再塗装だったので、その辺りの擦り合わせも
考えないと作業が進みません。

すでにエンジンの組み立てが終わり、パーツも全て揃っているのに
塗装だけが振り出し戻ってしまったので頭が痛いところです。

とはいえ、僕もプロですからここからが腕の見せどころです。
引き続き頑張りたいと思っております。

という訳で今日の動画は
前出のサンプルボードに塗ったガンメタの色合いをご覧頂こうと思います。
僕は色が薄いとは思うのですが、皆さんはどう思われますか?
今日もお時間がある時に動画にお付き合い頂けますと幸いです。

(この動画はブログ限定です。)

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