昨晩は暖かく、僕のように深夜に作業する物にとっては、有難い天候でした。
で、いつもの事ながら、深夜の12時頃からお店を開け、お店の前でフロントブレーキのオーバーホールと、
ライトの配線の組み直しを行いました。
[昨晩も深夜の作業・・・]
ライトの方は問題ないのですが、フロントの足回りをバラす際、脱着時にはどうしても大きな音が出ます。
作業の度に『ガジャ~ン』とか『コ~ン』って言う作業音が、静かな深夜の街に響き渡ってしまいます(苦笑)。
この音には、サスガに僕も恐縮しました・・・今度から、大きな音が出る作業を深夜に行う場合は、
例外無くファクトリー内でやります・・・とは言え、今、一杯でこれ以上VESPAが入るスペースが無い・・・(涙)。
あっ、そうか、お昼に作業すればいいんだ・・・今度からもう少し早くお店を開けよう(苦笑)。
そんな感じで、今日は修理したVESPAを広島市内へお届けして、
その足で、別件でレストアを依頼されているお客様のところへ行き、50Sをピックアップしました。
さて、その後、今日は県外から友達が来ていたので、
お茶してから、中華でも食べに行こうって事になっていたのですが、
カフェで話が盛り上がり過ぎて、その子が県外へ戻る為のバスの時間まで1時間弱と迫って来た為、
時間のかかる中華は中止(残念)。
でも、何か食べないと寂しい(笑)。
協議の結果、早くて美味しい『ゴッドバーガー』に行き、軽く腹ごしらえ(30分程度で・・)をして、
バス乗り場へお送りしました。
[僕も友達もゴットバーガーが大好きです!]
とは言え、この後、すぐに帰宅とは行きません。
今日は写真集の編集についての打ち合わせがあったので、
それを済ませ、深夜11時半頃にようやくお店に戻る事が出来ました。
とにかく今日は小刻みに忙しく、ブログには書いていませんが、この他にもあっちこっち立ち寄って
仕事があったのですが、スペースの関係上、割愛させて頂きます(笑)。
ところで、昨日の夜、GS160のクラッチワイヤーの交換をお受けしたのですが、
そのオーナーさんが、超が付く程のレコード・コレクターさんで、
その方から、ちょっとイイ話を教えて頂きました。
何と、針飛びするビンテージレコードのキズのミゾ部分を、黒いボールペンでなぞって書いて埋めて行くと、
針飛びが改善されるとの事なのです!
にわかには信じ難いでしょ・・・
そう言えば、僕にはどうしても針飛びを直したいレコードがあります。
そのレコードとは、10年以上も前にロンドンのレコード店で、当時25,000円も出して購入した、
『WHO』のデビューアルバム『MY GENERATION』のファーストプレス盤です。
[ファーストプレスは1965年発売]
今のようにネットで検索すれば簡単に情報が入る時代ではなく、
『WHO』のデビューアルバム『MY GENERATION』のファーストプレス盤なんて、レア中のレアで、
ここ(ロンドン)で買わなければ、2度と巡り合えない(マジな話です。)と言っても過言ではありませんでした。
とは言え、僕は英語を理解する能力が、比較的低い
『It skips when listening to the kids are alright.』的な事を言われた記憶がありますが、
そんなの当たりまえじゃん ! 知ってるよ、
『the kids are alright』はスキップしたくなる程、いい曲だから、
『yes I also think so.』(会話になってない・笑)てな中学生以下の英会話をして
ニコニコしながら買って帰った記憶があります。
で、帰国後、そのスキップしたくなる程、素敵な曲、『the kids are alright』を聞いたトコ、
最後の部分で針飛びするじゃないか! 『え~何で?25,000円も出したのに・・・』『騙されたのか?』って思いましたが、
よくよく考えてみれば、スキップって針飛びの事なんだ・・・(アチャ~・涙)
スキップの意味をこの時点で気が付くアリサマ・・・まぁ、今考えれば、20代の苦い経験と笑うしかないのですが・・・
考えてみれば、『the kids are alright』ってスキップするよ、何て臭いセリフでしょ、
ロンドナーがそんな事、言わないよな~(苦笑)・・・
この時ばかりは、津波とか刺身とか秋葉のように、針飛びと言う言葉が、
世界のスタンダードだったら良かったのに・・・何て、ムチャな事を思いました。(←マジで)
『レコード ダズ ハリトビ!』とか言ってくれれば、買わなかったかも?しれない(笑)。
僕としては、このような、悲しくも切ない思い出のある『WHO』のレコードを
1度でいいから、完全な状態で聴いてみたい・・・
そんな訳で、早速、ボールペン補修を試してみました・・・
でも、キズは深く、ループどころか、『the kids are alright』の終わりに2回飛び、
3回目は次の『please please please』の曲に入った部分にまで飛ぶと言う、最悪なパターンなのです。
[赤い○部分がキズです。かなり酷い状態です!]
ですから、直る希望はなかったのですが、物は試しとやってみました。
すると、どうでしょう、
これは凄い! 針飛びが改善されました!
パチパチ音は入るモノの、アナログ盤の雰囲気で許せる範囲の物で、
この補修方法には、本当に驚きました!
そんな訳なので、今日は、ボールペンでミゾを補修して、針飛びが改善した
『the kids are alright』をお聴き頂こうと思います。
超レアな『brunswick』のファーストプレス音源ですよ・・・
[似て非なり、左は再発盤です。(右がファーストプレス盤です。]
次をクリック→[audio:kids_are.mp3]
マジでイイ感じで聴けるしょ!
『the kids are alright』を聴いて、ようやくスキップが出来る日が来ました(笑)。
ではでは・・・
P.S
『WHO』の1960年代のシングル原盤をお持ちの中で、『Brunswick』と『Reaction』の2つのレーベルがあるのを、
不思議に思った方も沢山いると思います。
これは、契約のゴタゴタで、デビューアルバム発表後、1966年2月から『Brunswick』を離れて、
『Reaction』へ行ったのですが、その際、色々と契約上、クリア出来ない問題もあり、
『Brunswick』離脱以降も5年間に渡り、(最終的にはしばらくの間だったと聞きましたが・・・)
『Brunswick』と『Reaction』の2足のワラジ販売(笑)をせざるを得なかったようです。
僕的には、この頃のシングルは、全て『Brunswick』で集めています。