思案中・・・

いや~ この仕事をしていると
事故車の修理案件を受ける事が有ります。

そんなに多くはありませんが、
平均すると年間4~5件といったところですね。

ただ、修理見積りや保険会社さんとの交渉は毎回大変だったりしますが、
僕の場合丁寧に数ページのレポートを製作して
その中に修理するVESPAのヒストリーやスペック、
それに修理にかかるパーツ代金等を細かく説明しているので
高額になる修理代金もほぼ満額で決済認証を頂いております。

そんな中、数日前にも事故車の修理依頼が入ったので
引き取りに伺わせて頂きました。


[こちらがその修理依頼が入った車体です。
現在交渉中の案件にて、全体は公開できないのですが、
前が完全に潰れており、ハンドルバーを起点にフレームが3cm近く内側に入っているので、
一般的には完全なる全損状態です。]

で、このVESPAに関しても、かなりの時間を要して
ヒストリーやスペック、それに現存台数や現在の相場を調べてレポートを製作し
保険会社のアジャスターさんに提出しました。

と言いますのも、このVESPAは1964年のスモールフラップなので
現在国内での販売車が存在しないのです。

ですが新車のように価格がハッキリしていないビンテージバイクの場合、
いわゆる『売り手に買い手の価格』なので、試算がとても難しいのです。

ですから前記のように細かいレポートを製作して
保険会社のアジャスターさんに見て頂くようにしております。

今回も『こちらが提案した試算を受け入れる事ができるよう検討する。』との回答でしたが、
僕の経験上、最終的には最初の試算よりも20%位の減額で提示してくると予想しております。

ただ、前記のとおりこのVESPAは全損状態です。
VESPAを確認に来られた保険屋さんも『全損です。修理案件ではありません。』と
キッパリ言われていたので、修理見積りでのアプローチは難しく、
そうなると対物超過補償が使えません。

ですから1964年のスモールフラップの資産価値 (全損時の補償額) を
保険会社さんがどれくらいのプライスで提示されるのかを待っているところです。


まぁ、僕はVESPAの価値を理解して頂き、
正式なパーツ代金と技術工賃が認められれば問題なのいので、
後は事故の当事者どうしで過失割合を決めて頂ければよい事ですが、
お互いの考えがあるので、そう簡単には行かない場合が多いですね。

今回も少し長引きそうですが、それよりも全損状態から
再び修理してフルレストア状態に戻す事になると思いますので、
保険会社の回答よりも、僕としては修理方法やパーツの入手等の方が
これからの課題ですね。

まぁ、事故をしたくてする人はいませんし、
VESPAの場合、ほぼ被害者になってしまいますので、
皆さんも安全運転をお願いしますね。

もし、事故を起こしてしまったVESPAの修理や交渉、見積り案件で困ったら
お近くの行きつけのバイク屋さんに相談される事をオススメします。
きっと力になって下さると思います。

という訳で今日の動画は、事故がなくなる事を願って、
『きかんしゃトーマス じこはおこるさ』をご覧頂こうと思います。
今日もお時間のある時に動画にお付き合い頂けますと幸いです。

(この動画はブログ限定です。)

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