いや~ 今日は一気に3台のVESPAを修理しました。
その中の1台は、ラージボディのギア抜けの修理だったのですが、
エンジン自体、VSHでOH後、殆ど走行しておらず、OHの際は、
ギアの心臓部ともいえる、ギアスパイダーを交換していたので、
原因はギアセレクターしか考えられませんでした。
まぁ、機械モノですから、『絶対』 は有りませんが、自分の組んだエンジンを信用しないと、
仕事になりませんから、内部のダメージはないモノと信じ、ギアセレクターの交換を行いました。
[こちらが交換したギアセレクターです。
ラージボディのギア抜けを改善させる場合、まずはこのパーツを交換してみるのがベターです。]
結果から言いますと、今回はこのギアセレクターの交換でギア抜けが改善されましたが、
交換しても全く改善の余地がない場合、残念ですが、エンジンをバラして、
ギアスパイダーの交換をする事になります・・・
[参考までに・・・
ギアスパイダーはリアシャフトの内部にある為、交換するとなると、とても大変な作業になります。
赤い○部分参照]
もう20年近く前の事かな・・・ まだ駆け出しの若造だった頃、
ギアスパイダーの存在を甘くみていて、目視で大きなダメージが無かった為、
交換せずに組んだ事があります。
ところがその後のテスト走行中にギア抜けが発生した苦い思い出があります。
なので、今はOHの際、例え大きなダメージがなくても、
100%交換するパーツになっています。
テスト走行中にギアが抜け始めて、再度バラバラにしなきゃ・・・ って事になると、
精神的なダメージが大きいですからね~ (苦笑) 。
まぁ、『転ばぬ先の杖』 ならず、『抜けぬ先のギアスパイダー』 と言ったトコですかね (笑) 。
と、言う訳で今日の1曲はギアスパイダーの話になったので、
コテコテではありますが、『ザ・スパイダース』 の 『エレクトリックおばあちゃん』
をお聴き下さい。